浅村FA権行使で争奪戦 楽天、ソフトバンク、オリックスが獲得に興味

2018年11月6日6時0分  スポーツ報知
  • FA権行使の意向を球団に伝えた浅村
  • 主なFA有資格者

 プロ野球のフリーエージェント(FA)有資格者が権利行使できる手続き期間が5日に始まり、今季パ・リーグ打点王の西武・浅村栄斗内野手(27)が権利行使の意向を球団に伝えた。ソフトバンク、オリックス、楽天が獲得に興味を示し、争奪戦に発展する見込みだ。

 公示選手は13日までに在籍球団に意思を通知すれば、14日にコミッショナーからFA宣言選手として公示され、15日から他球団も含めた契約交渉が可能になる。

 ■楽天、主軸補強急務 「魅力的」4年16億円超か

 これまで今江、岸をFAで獲得した楽天は、16年オフに岸と結んだ4年16億円以上の大型契約を提示する可能性もありそうだ。シーズン中から水面下で調査。球団幹部は「調査はしています。素晴らしい選手だと思う。戦力としてとても魅力的」と獲得意思を認めた。

 攻撃力アップへ喉から手が出るほど欲しいピースだ。今季の520得点、2割4分1厘は12球団ワースト。この日、立花社長が「課題は明確で得点が取れないこと」と話したように、主軸の補強は急務。さらにベテランの藤田や一塁が本職の銀次が守り固定できなかった二塁を守ることも魅力的。強力西武打線を引っ張った浅村は、補強ポイントに合致している。

 ■ソフトバンク、内野陣高齢化 V3へ最優先3年15億

 ソフトバンクも浅村の獲得へ準備を進めている。「今年は(FA戦線が)にぎやかになりそうですね」と球団幹部が明かし、最優先に挙げているのが浅村。西武の3年15億円を上回る大型契約を提示する見込みだ。

 補強ポイントにも合致する。内川が36歳、松田宣が35歳と内野陣の高齢化が進み、2人とも日本シリーズでスタメン落ちするなど陰りも見え始めた。さらに二塁手を固定できなかったことに加えて柳田、中村晃、上林と次代を担う野手には左打者が多く、球団内には右の大砲の獲得を望む声もある。浅村は今季の打点王を獲得するなど勝負強く、27歳と年齢的にも魅力だ。

 FA選手を補強すれば中田、鶴岡を獲得して以来、5年ぶりとなる。日本シリーズ制覇こそ果たしたものの、パ・リーグでは西武の後じんを拝する2位。来季のV奪回、日本シリーズ3連覇へ今オフはFA戦線でもタカが動く。

 ■オリックス、本拠大阪出身 地元の「誠意」3年15億

 オリックスの長村裕之球団本部長(59)はこの日、浅村の獲得に乗り出すことを明言した。「(獲得に)行かせてもらうと思います。(浅村の)地元・大阪に帰ってきて、頑張ってもらいたい」。最大4年の長期契約も視野に入れつつ、西武が提示しているとみられる3年15億円を基本線に争奪戦に参戦する。

 96年を最後に22年間もリーグ制覇から遠ざかるオリックスにとっては、喉から手が出るほど欲しい選手だ。浅村はオリックスが本拠地を置く大阪市の出身で、今月12日でまだ28歳。長村本部長は「打点も、打率も素晴らしい。これからの選手だと思っています」と長期的に計算できる内野手として評価した。争奪戦となるが「相手がどれだけというより、うちの球団としての評価で、誠意を持って対応していく」と地元球団の強みなどでアピールしていく。

 ■西武、3年15億「全力で」慰留

 西武は必死の慰留に努める。この日、飯田常務と渡辺SD兼編成部長が都内で浅村と対面。その席で権利行使の意思を伝えられた。渡辺SD兼編成部長は「全力で引き留めたい」と話しており、球団は宣言残留を認めて3年総額最大15億円規模の大型契約を提示して引き留めを図るもようだ。

 今季、打率3割1分、32本塁打、127打点をマークし、西武の日本人では初めて3割、30本、100打点をクリア。主将としてもチームをまとめ、10年ぶりのリーグ優勝へと導いた浅村に代わる存在はいない。7日に表明会見を行う浅村は「ライオンズだけじゃなく他球団が自分を選手としてどういう評価をしているのか聞いてみたい。あと10年できるか分からない野球人生。後悔したくないという思いは強い」と語る一方、「出ることが前提ではない」と残留の可能性も残している。

 ◆浅村 栄斗(あさむら・ひでと)1990年11月12日、大阪府生まれ。27歳。大阪桐蔭では「1番・遊撃」で08年夏の甲子園優勝。同年ドラフト3位で西武入団。2013年は一塁手として110打点で打点王。14年以降は二塁手。17年から主将を務め、主に3番。今季も127打点で打点王に輝いた。182センチ、90キロ。右投右打。年俸2億1000万円。

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