【阪神】川藤OB会長、大山にゲキ!我を出せ!「ハイ」と一切言うな!

スポーツ報知
安芸キャンプを視察した川藤OB会長。大山にアドバイスを送った(カメラ・島尾 浩一郎)

 阪神・川藤幸三OB会長(69)が8日、高知・安芸秋季キャンプを視察し、おとなしい性格の大山悠輔内野手(23)に「ハイ」の一つ返事禁止令を出した。

 真の4番打者として成長するために「我(が)を出さないといけない。『ハイ』という言葉を一切言うな、と。何か言われたら『僕はこう思います』という言葉を出せるようになったら責任を持てるようになる。タイガースで4番を張るんやったら、それくらいの覚悟を持てる言葉を発信せなアカン」と持論を展開した。

 メイン球場で後輩たちの練習を眺めながら、辛口の川藤節は、さらにヒートアップした。最下位からの巻き返しへ、矢野新監督の手腕に期待しつつも「プロのチームというのは監督の色じゃない。色は選手が作っていくねん。そういうチームにならないとホンマもんにはならない」と力説。「指示待ちの選手はいらん。監督の考えに反対してくれていい。『こう思うんや』という連中が出てきた方が活性化になる。イエスマンばかりじゃつまらんわ」と、個性派の集まりになることを求めた。

 中でも特に期待を寄せるのが来季3年目の大山だ。今季はシーズン終盤に4番を務め、打率2割7分4厘、11本塁打、48打点の成績を残した。だが「3割・30発・100打点」をクリアした巨人・岡本と比べると物足りない。「本当の4番になれるように。岡本の立ち位置まで上ってくれれば楽しみ。柱ができない限り、枝葉ばっかりおっても意味あらへん」と力説。名物OB会長は猛虎再建へ、骨太の4番打者を求めた。 (島尾 浩一郎)

 ◆川藤会長の珍指令

 ▽イモ顔OK 2011年1月、新人合同自主トレを視察し、ドラフト1位の榎田(現西武)について、「最初はイモ顔でいい。スターになれば、顔は自然と作られていく」。

 ▽酒1升飲まんかい 17年1月の新人合同自主トレ。緊張するドラフト1位の大山らを前に「お前ら酒は飲めるんか? 1升飲めるんか? プロに入ったら、酒ぐらい飲めるようになれ」と真顔でゲキ。「体をどう大きくしていくかが大事。ワシは大きくなれんかったけど、態度は大きかった」

 ▽自己流貫け 17年1月、「酒1升」指令の4日後に甲子園歴史館の理事会に出席。藤浪がダルビッシュを参考とする投球フォームに着手したことを伝え聞き、「てめえの生き方、やってきたことに、もっと自信を持て」。

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