元巨人・中井、トライアウトで内外野アピール「最後の最後までやり抜く」

スポーツ報知
トライアウトを受けるため調整を続ける中井

 NPBは9日、タマホームスタジアム筑後で13日に行われる12球団合同トライアウトの参加申し込み選手を発表した。巨人を戦力外となった中井大介内野手(28)、2010年パ・リーグ首位打者で、大リーグでもプレーした阪神・西岡剛内野手(34)ら47人が参加予定。不参加選手を含めた戦力外選手との契約や個別の入団テストは、合同トライアウト終了後から可能となる。

 可能性がある限り、諦めない。中井はきっぱりと言い切った。「僕には野球しかないんで。幸い体も元気ですし、最後の最後までやり抜きたい」。強い気持ちで合同トライアウトに挑む。

 今季は出場70試合で打率1割8分6厘、1本塁打、6打点と苦しんだが、内、外野全ポジションを守れる万能性という強みもある。このトライアウトでも、自己申告の守備位置は当然、「内・外」と記した。

 2007年高校生ドラフト3巡目で入団してから、今季でプロ11年目。「本塁打をたくさん打てるわけじゃないし、盗塁王を取るような足もない」と辛口の自己採点を下すが、「いろいろなタイプの選手がいる中で、自分がどう生きていくか」。巨人時代には第3捕手としての練習に取り組んだこともある。その時、その時で求められる役割を、きっちりこなしてきたからこそ、首脳陣に重用されてきた。10月28日にナインにあいさつをするため、G球場を訪れた際には、自主練習後にサインを求めるファンが長蛇の列を作った。約2時間かけて、1人1人丁寧に応じた律義な男。「まだまだできると思っています」。自らを鼓舞して、チャンスをつかむ。

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