【西武】ドラ7佐藤龍世、父からの大漁旗とともに契約合意「内野どこでも守れるように」

スポーツ報知
実家から届いた大漁旗の前で記念撮影する富士大・佐藤龍世。右手は西武のマスコット・レオ、左手は地元厚岸町のゆるキャラ・うみえもん(カメラ・有吉 広紀)

 西武のドラフト7位の佐藤龍世内野手(21)=富士大=は15日、岩手・雫石町内で契約金2000万円、年俸600万円で契約合意した。(金額はいずれも推定)

 プロへの第一歩を踏み出した富士大・佐藤を祝福するように、会見場の机に大漁旗が堂々と飾られた。西武と契約合意し、「元気やガッツあるプレーを評価していただいた。プロに入っても貫き通そうと思う」と語った佐藤。地元の北海道・厚岸(あっけし)町で牡蠣(かき)養殖を営む父・貢さん(45)が取れたての牡蠣とともに送ってきた、「自分(龍世)と弟(大雅)の名前から取った」(佐藤)という船の名前・龍雅丸と書かれた旗を前に、満面の笑みだ。

 指名あいさつ時も話したユーティリティー性について、水沢スカウトから「内野をどこでも守れるようになれば、試合に出られるチャンスは増える」と改めて言及。佐藤は「送球も捕球もまだ未熟。伸ばしていきたい」と前向きだ。帰省時には殻を取る作業などを手伝っていたと明かした佐藤にとって、色紙に記した「1軍デビュー」達成が親孝行の一歩目となる。

 同期で楽天8位指名の鈴木翔天(そら)投手(22)=向上=との対戦を問われ、佐藤は「注目されるけど、絶対打ってやろうと思っている」と闘志十分。大漁旗に負けないくらい、プロの世界で輝いてみせる。(有吉 広紀)

 ◆佐藤 龍世(さとう・りゅうせい)1997年1月15日、北海道・厚岸町生まれ。21歳。小2で野球を始める。真龍中では釧路シニアに所属。北海から富士大に進み、3年春に首位打者と最多本塁打、同年秋に最多打点、1年秋と3年春秋の3度ベストナインを受賞。174センチ、80キロ。右投右打。家族は両親と現富士大1年の弟・大雅、妹2人。

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