【中日】西の獲得レース撤退「金額太刀打ちできない」

スポーツ報知
国内FA権の行使を表明したオリックス・西

 中日が、西の獲得レースから撤退した。球団幹部が「他球団があれだけの金額を出すとなると太刀打ちできない。様子を見るしかない」と吐露。4年16億円超を提示したソフトバンクなどとのマネーゲームに応戦しても、勝算はないと判断した。西獲得レースに“エントリー”はしていたものの、直接交渉の日取りも決まっておらず、スタートラインに立つことのないまま離脱することになった。

 準地元・三重出身の右腕を、「今オフの補強の目玉」(球団幹部)としてリストアップ。水面下で獲得に向けた調査を行い、与田新監督も「必要な選手のリストは伝えている」と、球団に獲得を要望していることを示唆していた。親会社の中日新聞社から球団に予算面でのゴーサインも出て、6年を超える“長期保障”で総額十数億円の大型契約を用意していた。だが、ソフトバンクの破格条件の前に白旗。西サイドへの正式オファーにも至らなかった。

 今季の中日の選手会加入者の平均年俸は12球団中9位の3218万円で、1位のソフトバンクの7826万円の41%だった。昨オフは日本ハムからFAの大野奨を“一本釣り”したが、一昨年オフにDeNAからFA宣言した山口俊の獲得競争で巨人に敗れるなど、金額が高騰しがちな他球団との争奪戦では劣勢が続く。今オフ、ほかのFA選手の獲得にも参戦しない。

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