【日本ハム】ドラ7福田俊、5年後新球場で「投げたい」

スポーツ報知
仮契約を終え笑顔を見せるドラフト7位の福田(中)と大渕スカウト部長(左)、白井スカウト

 日本ハムのドラフト7位指名を受けた星槎道都大・福田俊投手(21)が16日、北広島市のキャンパスで契約金2000万円、年俸700万円で仮契約を結んだ。同市に建設し2023年に開業予定の新球場に凱旋(がいせん)する未来予想図を描いた。同ドラフト3位の生田目翼投手(23)=日本通運=も、さいたま市で契約金6000万円、年俸1000万円(金額はいずれも推定)で仮契約。同社の武田久投手兼任コーチ(40)から伝授された“武田カーブ”で活躍を誓った。

 福田は早くも、新球場のマウンドで躍動する自らの姿を思い浮かべた。23年に開業予定の日本初の開閉式屋根の天然芝球場「北海道ボールパーク(仮)」。開業時にはプロ5年目を迎えているはずの、左腕の将来設計は明確だ。「大学も北広島市だったので。その頃にはしっかり1軍で投げていられれば」。4年間のキャンパスライフを過ごした思い出の土地に、1軍の主力選手として錦を飾る覚悟を示した。

 ドラフト指名後、プロ仕様の体作りのため、投球は遠投やキャッチボールにとどめ、「強さを出せるように」とトレーニングに励んでいる。その中で、報道された新球場の全貌を目にし、心を打たれた。「すごいな、と。あんまり今までにない感じの球場」。夢と希望にあふれたイメージ図に「そこで投げたい」と、新たな夢が胸にわき起こった。

 夢の実現へ、経営学部経営学科の左腕は、卒論制作にも奮闘する。タイトルは「野球のテレビ中継における見やすい情報表示のあり方」。1回目の提出期限が12月中旬に迫り「あまり進んでなくてまずいんです!」と焦る姿は、堂々としたマウンド上とは大違いだ。

 5年後の北広島市凱旋登板へ。大学生活の集大成と言える卒論も完璧に仕上げ、プロの世界に飛び込む準備を進める。(秦 雄太郎)

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