【ＤｅＮＡ】涙のサヨナラ打で守備のイップスも解消　ＤｅＮＡ・山下が現状維持でサイン

　ＤｅＮＡの山下幸輝内野手（２５）が２１日、横浜市の球団事務所で契約更改を行い、現状維持の年俸１１４０万円（金額はいずれも推定）でサインした。

　４年目の今季は１軍出場２１試合で打率２割２分２厘も、５月３１日の楽天戦（横浜）でサヨナラ打を放ち、ファンに大きなインパクトを与えた。「去年はつらいシーズンでしたが、今年は少しいいことがありました」と、改めて「涙のサヨナラ打」を振り返った山下。殊勲の一打はメンタル面でも自身に大きな変化をもたらしたという。「気持ちが楽になって、守備でもイップス気味だったのが治ったんです」。昨年は内野の守備固めで使われながら悪送球を繰り返し、完全に自信を喪失していたが、チームを勝利に導くサヨナラ打で、一気に自信を取り戻すことができた。

　さらに、シーズン中も休まず取り組んだウェートトレの成果で体重が８キロ増。イースタンでは７６試合で打率３割４厘と着実にパワーアップした。

　来季の目標は二塁の定位置奪取。即戦力の呼び声が高いドラフト２位・伊藤裕（立正大）らライバルも多いが、「勝負をしてレギュラーを獲りたい」と意気込んだ。