【西武】ドラ4粟津凱士「プロに入ったらみんながライバル」同郷の日本ハム・石川に対抗心

スポーツ報知
クリスマスツリーを背にポーズを取る東日本国際大・粟津(カメラ・有吉 広紀)

 西武4位指名の東日本国際大・粟津凱士(かいと)投手(21)が27日、福島・いわき市内で契約交渉を行い、契約金4000万円、年俸1000万円(金額は推定)で契約合意した。粟津は同じ山形県出身で、同期の日本ハム・石川直也投手(22)=山形中央=への対抗心を隠すことなく、4年間別の道を歩んだライバルに、成長した姿を見せることを誓った。

 大学4年間で培った力を武器に、同学年のライバルと勝負する。契約に合意し、西武の一員となった東日本国際大・粟津は「プロに入ったらみんながライバル」と向上心を見せながら、同郷の日本ハム・石川への意識を隠さなかった。

 「(石川も)プロに入って成長していると思うけど、自分も成長してきた。いいライバルとして刺激になります」と粟津。山形・山本学園出身の粟津と山形中央出身の石川は、高校時代に投げ合ったことはないが、高2の冬、県選抜でチームメートになった。ドラフト指名後、石川からはLINEで祝福の連絡が届いたという。今年は一時守護神を務め、19セーブを挙げた石川に負けないくらい、粟津もこの4年間で経験を積み、力をつけた。

 スリークオーターから最速147キロの直球を投げる本格派右腕として、今年のリーグ戦は春5勝、秋4勝をマーク。練習でも同学年で1年時から主戦の船迫大雅(ふなばさま・ひろまさ)投手(22)を参考に、配球面など投球術を学んだ。8強入りした今年6月の全日本大学野球選手権では、2戦計12回2/3を無失点に抑え、持ち球のシンカーが通用することを証明した。

 粟津は「大学では1試合1試合、学ぶことがあった。プロでも多くの刺激をもらって成長したい」と意欲十分に宣言。プロの世界で再会する石川に、いわきの地で鍛え上げた実力をぶつける。(有吉 広紀)

野球

×