【阪神】能見、若き内野陣に、マウンドに「声をかけにこい」

スポーツ報知
阪神・能見篤史投手

 阪神・能見篤史投手(39)が27日、「孤独なマウンド禁止令」を若手野手に出した。兵庫・三木市内のゴルフ場でテレビ番組の収録を終えた左腕の口調が熱を帯びた。「言わなかったら(マウンドに)遠慮して来ない。そうじゃない。グラウンド内で先輩、後輩は関係ない」。来季主将を務める糸原を始め、若き内野陣に「声をかけにこい」と、ゲキを飛ばした。

 もちろん根拠はある。「間というか、野手が来てくれたら一人じゃないと投手は感じる」。来季プロ15年目が伝えたいのはその姿勢。グラウンド上で交わす、数秒のコミュニケーションが大切だと説いた。

 矢野監督も「球児や能見が引っ張ってくれることは、俺らが言わなくてもやってくれる」と、肩書はなくとも左腕に全幅の信頼を寄せる。巨人の坂本勇も20代前半から積極的にマウンドへ向かい、年上選手にも声をかけて投手陣を陰ながら支えた。「まだまだ発展途上。チーム自体が若いから」と能見。阪神を変えたいからこその“禁止令”だった。(長尾 隆広)

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