【日本ハム】ドラ1・吉田輝星、秋田県民栄誉賞でレジェンド道歩む 落合氏、山田久志氏に続く

スポーツ報知
秋田県民栄誉章を授与され笑顔を見せる吉田(カメラ・中島 傑)

 日本ハムにドラフト1位で指名された金足農・吉田輝星投手(17)が28日、秋田の“レジェンド道”を歩むことを誓った。秋田県が、今夏の甲子園大会で準優勝した同校の野球部に県民栄誉章を授与。吉田は、秋田市内で行われた授与式に出席した。プロ野球選手ではこれまで、落合博満氏(64)、山田久志氏(70)が授与されており「自分もそれくらい有名になれるように」と宣言した。

 名だたるレジェンドの名前を聞き、輝星の瞳が一気に輝いた。県民栄誉章を授与された歴代には、そうそうたる面々がいることを式後の取材で知らされた。野球界では3度の3冠王に輝いた落合氏や、サブマリン投法から通算284勝の山田氏らがいる。「すごく有名なので、自分もそれくらい有名になれるように、しっかり活躍していきたい」と背筋を伸ばした。

 今回の授与は、今夏の甲子園で県勢103年ぶりの準Vに輝いた金足農野球部の功績をたたえてのもの。プロの世界に飛び立つ17歳は「こういう章を自分の力で活躍してもらいたいなと思います」と、将来的な個人受章に意欲を見せた。

 授与式には県民800人が招待されたが、希望者が殺到し、1万人超の応募があった。抽選の倍率は約13倍だった。ナインが姿を現すと割れんばかりの歓声。「輝星く~ん!」と黄色い声援も飛んだ。時折笑いが起きる中でも、勝負の世界に飛び込む覚悟をのぞかせた。中学生からの質問コーナーでは、目立つ気持ちを持つ大切さを説き「(プロでは)全員との勝負の世界。励まし合ったりするのも大事だけど、チーム内の競争も激しい。自分をしっかりとアピールできるように」と力を込めた。

 来年1月の新人合同自主トレへ向けて、今は走り込みやウェートトレに時間を割いている。今夏以来という金足農のユニホームには「トレーニングをしたので少し小さい。胸と背筋、お尻は重点的に鍛えています」と胸を張った。

 授与式の最後には、満員の会場へ向けて「自分も後輩たちに負けないように、北海道から熱いニュースを届けられるように頑張ります!」と誓った。秋田で生まれたスターが、次は北の大地でレジェンド道を歩んでいく。(小島 和之)

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