【楽天】則本、メジャーより「優勝」ポスティングの話せず…現状維持でサイン

スポーツ報知
現状維持で更改した則本昂は来季の目標に「勝」と書き込んだ

 楽天・則本昂大投手(27)が30日、優勝への強い思いを訴えた。仙台市内で契約更改を行い、2億5000万円の現状維持でサイン。3年契約3年目の来季へ「最下位のチームが言って世間は笑うかも知れないけど、優勝するために全力で腕を振りたい」と15分間の取材の中で11度、「優勝」を繰り返した。

 13年以来の頂点へ、個人の思いは封じる。3年契約が終わる来オフはポスティングでのメジャー挑戦について球団と話す条項が組み込まれているが「正直、自分のことはどうでもいい。優勝が欲しいのでそんなことを考えている暇はない」とキッパリ。岩隈の球団最多に並ぶ6度目の開幕投手へも「開幕戦に投げて勝っても優勝ではない。現時点では特に何もない」と興味を示さなかった。

 育成で入団した弟の佳樹についても「弟が入ったからといって特別することはない」。だが一方で、チーム一体化のため契約交渉の席で、石井GMらフロントが若手選手と遠征先で食事に行くなど、交流を増やすことを要望。今季は5年連続で最多奪三振のタイトルを獲得し、6年連続の2ケタとなる10勝を挙げたが、自己ワーストの11敗に終わり「プロ野球生活の中で一番悔しい、情けないシーズン」と振り返ったエースの来季に懸ける思いは人一倍だ。(安藤 宏太)

 ◆則本、五輪「出たい」 則本は20年に開催される東京五輪には強い意欲を示した。29歳と脂ののりきった年齢で迎えるだけに「何が何でも出たい」と熱望。2人の女の子の父でもある右腕は「将来、娘のボーイフレンドが遊びにきたときに、金メダルが飾ってあったら、オッ!ってなりますからね」と笑っていた。

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