【日本ハム】大田泰示、３０発宣言で来季は“億男”２２００万円増更改

　日本ハムの大田泰示外野手（２８）が３０日、札幌市内の球団事務所で契約を更改し、今季４２００万円から２２００万円増の年俸６５００万円でサインした。来季は３０本塁打を目標に掲げ、初のタイトル獲得も視野。将来的な年俸１億円到達にも意欲を見せた。

　目指すは“億男”。会見の席に着いた大田は、淡々と口を開いた。「１億までいければ自分も胸を張って言いたいですけど。野球選手としてみれば、まだまだな選手なので」。日本ハム移籍後、２年連続のアップ更改となったが、その詳細は明かさなかった。

　一流選手の仲間入りを果たしたい。１億円は野球人として一流の証明だ。「見栄えが違う。プロ野球人生は何年あるか分からない。やれるうちにその数字を目指して、数字以上の活躍をして選手としての価値をあげていくのが僕らの仕事」。実績が年俸に表れるからこそ、こだわりを見せる。

　大台到達も視野に入れる。「来年？　現実味を帯びてきたかな、みたいな感じ」。今季は７月に死球を受け、左手第５中手骨骨折。１か月以上離脱したが、１０４試合で１４本塁打。大技小技を駆使し、２番打者として欠かせない存在になった。

　来季の目標は３０本塁打。「日本人の右打者で３０本を越す打者ってなかなかいない。そこに名を連ねたい」とこだわりを口にした上で、初のタイトル獲得にも意欲。秋季キャンプからは内野守備にも挑戦中で「自分の色をしっかり確立して、あとは監督に選んでもらうだけ」と大田。プロ１１年目に向け、最善の準備を尽くす。攻守でチームを日本一に導いて、自らの存在価値も磨き上げる。（秦　雄太郎）