【楽天】右肘手術で2勝止まりの美馬、1500万減でサイン「今はピッチングも出来ている」

スポーツ報知

 楽天・美馬学投手(32)が4日、仙台市内で契約更改を行い、1500万円ダウンの6500万円でサインした。

 昨季初の2ケタ勝利となる11勝を挙げ、則本&岸の2本柱に次ぐ先発ローテーションの柱としての期待を受けて開幕した今季。序盤から苦しみ、初勝利が平石監督代行(現監督)の初陣になった自身9試合目の登板、6月17日の阪神戦(楽天生命)までずれこむと、プロ8年目で自己最少の14登板に終わり、2勝6敗、防御率4・56。8月16日には「右肘後方インピンジメントに対する鏡視下クリーニング手術」を受けて、「競技復帰まで3か月を要する見込み」と診断された。

 昨年12月には母・明美さん(享年61)を亡くし、背番号も今季から「15」となった今季に懸ける思いは人一倍だった。だが終わってみればプロ8年目でワーストタイの2勝どまり。「最初にダメなピッチングが続いて、最後ちょっとは取り戻してきたけど体が持たなかった」と悔しさをにじませながら振り返った。

 術後のリハビリは順調で約1か月前にブルペンでの投球を再開。すでに3、4度ブルペン入りし「最初はよくなかったけど、1か月前くらいから順調。いまはピッチングも出来ているので状態は悪くない」と話した。

 来季は再び先発ローテ入りを狙う。「昨年11勝したので、規定投球回を投げてそれ以上勝てるように結果を残したい」。古川、藤平、西口、近藤、池田ら若手の成長も著しいだけに、再び勝負をかけていく。

 ◆美馬 学(みま・まなぶ)1986年9月19日、茨城県生まれ。32歳。藤代高から中大、東京ガスを経て2010年ドラフト2位で楽天入り。1年目はリリーフを務めたが、2年目の12年から先発に転向。日本一になった13年日本シリーズでは、2勝を挙げMVPに輝いた。プロ8年間通算で160登板、43勝55敗、防御率3・79。169センチ、75キロ。右投左打。既婚。

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