【日本ハム】上沢、金子千尋にエースの心構え聞く「全てが見本になると思う」

スポーツ報知
契約更改を終えて、マスコット・フレップのぬいぐるみを手にガッツポーズする上沢(カメラ・秦 雄太郎)

 日本ハムの上沢直之投手(24)が4日、札幌市内の球団事務所で契約更改に臨み、年俸7000万円でサインした。今季2400万円から4600万円増の大幅増額。来季に向けてエースの自覚をのぞかせ、同日に入団が決まった金子千尋投手(35)に弟子入りを志願した。(金額は推定)

 会見場に現れた上沢の表情に、エースの自覚がみなぎっていた。大幅増額を勝ち取った契約更改。「来年どういう結果を残すかがすごく大事」。そこには今季の活躍にあぐらをかく姿は一切なかった。

 飛躍の1年だった。「7年間かかってやっと2桁勝利をあげることができて良かった」。今季はチーム最多勝で初の2桁となる11勝。リーグ3位の防御率3・16を残し、オフには侍ジャパンにも選出された。3連戦の頭を任され、各球団のエースたちと投げ合う機会も増える中、上沢の心に自覚が芽生え始めた。

 大事な場面でしっかり結果をだすのがエース。「ファイターズが優勝するために、そうありたい」。CS第1S第1戦の先発を託されたが、3回7失点でマウンドを降りた悔しさも忘れてはいない。追い求める理想像は、まだまだ先にある。

 さらに進化するために、来季からチームに加わる大先輩に教えを乞う。日本ハムが獲得することが決まった金子は最高のお手本だ。「全てが見本になると思う。たくさん僕から話しかけて、たくさん話を聞きたい」。14年には沢村賞にも輝いた球界を代表する右腕から極意を学ぶつもりだ。

 オフの間に、昨年12月に結婚した夫人とタイのプーケットへ新婚旅行に行く予定。19年1月からは、鹿児島・徳之島で近藤らと合同自主トレが始まる。来季の照準は最優秀防御率のタイトルと日本一。「僕が頑張って、ビールかけも、優勝旅行も行きたい」。真のエースに成長し、北海道に歓喜を呼びこむ。(秦 雄太郎)

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