【楽天】球団最多70登板で侍選出のサイド左腕・高梨、保留検討も出来高断り2500万円増でサイン

スポーツ報知
契約更改後に会見する高梨

 楽天・高梨雄平投手(26)が6日、仙台市内で契約更改を行い、2500万円アップの5500万円でサインした。

 他の選手よりも長い約1時間半の交渉。保留も視野に入れていたと言うが「マイナスなイメージではなくて、契約のことだからお互い納得するまで話すかどうかで、今回は時間が足りたのでサインしました」と晴れ晴れとした表情を見せた。出来高を提示されたと言うが「出来高は僕の中では一流の選手につくものだと思っている」と断ったことも明かした。

 今季はリリーフの一角として開幕1軍の座をつかんだ高梨。球団史上最多となる70試合に登板した。1勝4敗1セーブ16ホールド、防御率2・44。シーズン終了後には日米野球の侍ジャパンにも選出されるなど、1度も離脱することなく、1年間フル回転した。

 2016年のドラフト9位でJX―ENEOSから入団した左腕は、入団時の年俸800万円から3000万円、5500万円と一気に7倍近くにもなった。自身へのごほうびを「最近ワインに凝っているので、ソムリエナイフでも買おうかなと。いいやつを。(値段は)ご想像にお任せします」とうれしそうに話した。

 来季は3年目。「3年やって一人前という言葉があって、僕もそれは思う」と高梨。貴重なリリーフ左腕として侍ジャパンにもシーズンの前後に2度選出された。2020年の東京五輪にも「いい機会だなと思う」と意欲。勝負の来季へ向けて「1年目が3位で2年目が6位。プロ野球の優勝を経験したみたい。優勝のピースのひとつになれれば」と気を引き締め直していた。

 ◆高梨 雄平(たかなし・ゆうへい)1992年7月13日、埼玉・川越市生まれ。26歳。小学3年時に川越リトルで野球を始め、中学は川越シニアでプレー。元ヤクルト・ロッテ投手の阿井英二郎監督の誘いを受けて川越東高に進学。3年夏は県大会準決勝まで進んだが、甲子園出場はなし。早大に進学し、3年時にはリーグ戦で完全試合を達成。社会人野球のJX―ENEOSを経て、16年ドラフト9位で指名され、楽天入り。175センチ、81キロ。左投左打。独身。血液型O。

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