オリックスからFAの西勇輝、7日阪神表明へ…背番16用意し矢野監督出馬へ

2018年12月7日5時0分  スポーツ報知
  • 7日にも阪神入りを表明する西

 オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使した西勇輝投手(28)が、7日に阪神と3度目の交渉を行う予定であることが6日、分かった。加入が決定的になっている阪神側は4年契約と背番号「16」を提示する方針。矢野燿大監督(50)も初めて直接出馬し、交渉が順調に進めば、その場で阪神入りを表明する可能性が高くなった。

 通算74勝を挙げている西には残留を求めるオリックス、ソフトバンク、DeNAがオファーを出し、すでに複数回の交渉を終えた。西は「自分をどれだけ必要としてくれるか、という言葉をいただきたい」と条件面ではない「誠意」が、決断のカギになることを明言していた。この日まで進路について態度を明確にしていないなか、阪神にとっては7日に予定される交渉は重要度が高い場になる。

 過去2度の交渉では、谷本副社長が懸命のアピールを続けた。ここ5年で4度の2ケタ勝利。28歳の右腕にはエース格としてだけでなく、小野、才木ら若手の手本にもなることを熱望した。「タイガースとしては(投球の)中身をしっかり見ています」と、勝敗には反映されない安定した内容を評価してきた。

 一騎打ちとみられたソフトバンクも3度交渉を済ませ、最終的には4年総額20億円超に条件を引き上げた。それでも前向きな返答を得られず、西も熟考中であることを強調していた。条件面では及ばない阪神の熱意は、確かに西の心を動かしていた。

 3度目の交渉では4年契約に加え、最近では岡田彰布氏や安藤(現2軍育成コーチ)がつけた伝統ある背番号「16」を提示。加入が決定的となっている状況で、最後の“切り札”として矢野監督も直接出馬する方向だ。

 今季は17年ぶりの最下位に沈み、立て直しを図るには先発投手陣の強化が不可欠だ。指揮官は「(交渉が)前に進むという感じであれば…。もちろん、喜んで行かせてもらう」と前向きな姿勢を示しており、同時に「悩むだけ悩んで、しっかり考えた方が…、とは思う」と心情を思いやってきた。6日に50歳の誕生日を迎えた指揮官。ストレートな思いをぶつけ、順調に交渉が進めば、その場で阪神入りを表明する可能性は高い。

 西はこの日、大阪市内のホテルで毎年恒例のファンミーティングを主催。関西のほかに北海道、東京などから集まった約170人のファンと2時間半にわたって交流を深め、日頃の応援に目いっぱいの感謝で応えた。11月7日のFA宣言から、ちょうど1か月。丸、浅村らFA組の大トリとして新たな一歩を踏み出す。

 ◆オリックスもソフトバンクも「連絡ない」

 オリックスの長村球団本部長はこの日、大阪・舞洲の球団施設で取材に応じ、西について「(本人から)連絡は来ていないです。会ってどうこうという話は、今のところございません」と説明。自由契約の末、日本ハム入りした金子に続いて主力投手が流出する危機に「外国人含め、いろいろと調査している。来季戦える投手陣を作りたい」と話した。ソフトバンクの三笠球団統括本部長は福岡市内で取材に対応。「(西から)まだ連絡はありません。温かく見守ってもらえれば」と話すにとどめた。

 ◆西 勇輝(にし・ゆうき)1990年11月10日、三重県生まれ。28歳。菰野高から08年のドラフト3位でオリックス入団。12年10月8日のソフトバンク戦(ヤフーD)でノーヒットノーランを達成した。14年には球団新記録の開幕8連勝。14年の日米野球、15年のプレミア12で日本代表。通算成績は209試合、74勝65敗1セーブ、防御率3.30。181センチ、80キロ。右投右打。既婚。今季年俸1億2000万円。

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