【中日】根尾、二刀流やめて三刀流!「試合に出られるなら?」遊撃に二塁も三塁も

スポーツ報知
バットを手にポーズをとる根尾(カメラ・小梶 亮一)

 中日は8日、名古屋市内のホテルでドラフト指名6選手の入団会見を行い、ドラフト1位の根尾昂(あきら)内野手(18)=大阪桐蔭高=に遊撃以外のポジションを守らせるプランが浮上した。与田剛監督(53)が複数ポジションを試す可能性を示唆。根尾も「一番力を出せるのはショートですが、(試合に出られるなら)そっちです」と前向きな姿勢を見せた。

 憧れ続けたドラゴンズブルーのユニホームに初めて袖を通すと、根尾の胸が高鳴った。「素晴らしい背番号をもらった。背番号に負けないような選手になりたい。早くグラウンドに行きたい。プレーしたいです」。初お披露目の「7」を背にした地元・岐阜出身のゴールデンルーキーに対し、与田監督は「(遊撃以外も)あると思いますよ。まずは慣れ親しんだところ。違うポジションでもね」と遊撃にこだわらない新プランを披露した。

 11月4日の仮契約時に、投打二刀流とは決別を宣言。「遊撃一本」を表明していた。それでも試合に出ることを優先する根尾は、与田監督に呼応。「一番力を出せるのはショートですが、(まだ)プロに入ってやっていない。試合に出られるなら? そっちですね」と目を光らせた。

 遊撃以外の候補は二塁か三塁になりそうだ。京田以外に、今季規定打席に到達した高橋、福田らともポジションを争うことになる。根尾に守備の選択肢が増えれば、様々なオーダーを組むことが可能。同じく遊撃一本を譲らない京田と二遊間、三遊間でコンビを組む可能性も十分ありそうだ。「僕らが、活躍できるポジションを探してあげることが大事。若いからという物差しはない」と、与田監督は根尾の可能性を見極めての早期起用を示唆した。

 根尾のため昨年より1・5倍の広さが用意された会見場には、報道陣200人、テレビカメラ20台が集結。フラッシュを浴び続けるなか「中日ドラゴンズで日本一になることが一番の目標。自分ができるのは守備。ゴールデン・グラブ(賞)です」と目標を掲げた。「日本のスーパースターにならないといけない。メジャーに挑戦!ぐらいになってくれないと」と指揮官の期待はとてつもなく大きい。

 「まだまだ自分はアマチュアのレベル。舞台作りの1年として経験を積みたいと思っている。全力で取り組みたい」と根尾。「二刀流」こそ封印したが、やはりこの18歳から目が離せない。(嶋田 直人)

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