【日本ハム】秋吉亮で中継ぎも補強…ヤクルトと2対2トレード

スポーツ報知
16年には19セーブを挙げたヤクルト・秋吉

 今オフ積極補強に乗り出す日本ハムが、今度はトレードに成功した。11日、高梨裕稔投手(27)、太田賢吾内野手(21)とヤクルトの秋吉亮投手(29)、谷内亮太内野手(27)との2対2の交換トレードが合意に至ったと発表。通算283試合登板の17年WBC日本代表右腕を獲得し、中継ぎ陣を強化した。

 16年以来のリーグ優勝、日本一へ向けて、栗山ハムが動いた。今季、中継ぎでは最優秀中継ぎ投手に輝いた宮西や自己最多の57試合に登板した公文らが存在感を放ったが、ブルペンの強化は課題の一つだった。秋吉はプロ1年目から3年連続で60試合以上に登板するなど経験、実績が豊富。現在の中継ぎ陣にいない右サイドスローであることもプラス材料で、救援陣の中心としての働きが期待される。

 先発は、オリックスを自由契約となった金子を交渉解禁直後にアタックして獲得に成功。今季11勝の上沢や有原、加藤ら先発ローテ経験者に通算120勝の沢村賞右腕が加わり、若手では堀やドラフト1位の吉田輝、同5位の柿木ら有望株がそろう。今季10勝のマルティネスとは残留交渉を続ける一方、有事に備え新外国人投手の獲得調査も進行中だけに、16年新人王の高梨を手放してでも、リリーフ・秋吉が欲しかった。

 野手では台湾の“大王”こと王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)と3年契約で合意。台湾で2度の打率4割以上を記録した強打者を獲得し、打線の強化に成功した。ヤクルトから加入する谷内は、高い守備力で複数ポジションを守ることができ、内野陣の層が厚みを増す。

 吉村GMはこの日、札幌市内の球団事務所で取材に対応し、「お互いの球団から欲しいという希望が合致した」と説明した。積極的な補強は本気度の表れ。着々と戦力を整え、頂点をつかみにいく。(小島 和之)

 ◆秋吉 亮(あきよし・りょう)1989年3月21日、東京都生まれ。29歳。足立新田高では3年夏の東東京大会4強、中央学院大では大学選手権に3度出場、パナソニックでは12年の日本選手権4強。13年ドラフト3位でヤクルトに入団し、1年目からリリーフで活躍。17年WBCでは侍ジャパンの中継ぎとして6試合に登板。182センチ、73キロ。右投右打。来季年俸6800万円で更改済み。

 ◆谷内 亮太(やち・りょうた)1991年2月3日、石川県生まれ。27歳。金沢西高では3年春の石川大会優勝、同夏は4強。国学院大では2年秋に東都リーグ優勝、4年秋にベストナイン。12年ドラフト6位でヤクルト入り。177センチ、79キロ。右投右打。来季年俸1050万円で更改済み。

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