「元木さんは野球の天才だけど、勉強は…」上宮高時代のエース宮田さんが暴露

スポーツ報知
巨人の元木大介内野守備兼打撃コーチ

 巨人の元木大介内野守備兼打撃コーチ(46)が、16日放送のTBS系「消えた天才 5大レジェンドが勝てなかった天才大追跡!3時間SP」(後6時)に出演。1989年に夏の甲子園に出場した上宮高校(大阪)時代、かなわなかったという一学年下のエース・宮田正直さんと感動の対面を果たした。

 上宮は元木をはじめ、元広島の黒田博樹さん(43)など数々の名選手を輩出した超名門。元木が所属した当時はスタメン9人中5人がプロ入り。控えからも2人がプロの門をたたいた、正真正銘のスター軍団。4番として引っ張っていた元木も「彼がいないと甲子園に行けていない。彼がいて今の自分がある」と才能を認め、監督だった山上烈さんも「高校生では1番。天才。黒田も全然及ばない」と評価したのが、宮田さんだった。

 宮田さんは翌年、当時のダイエー(現ソフトバンク)に入団。プロでの活躍を期待されたが1軍での登板はなく、わずか5年でプロ生活に幕をおろした。その後、球団の打撃投手に転身したが、練習中に打球が頭部を直撃。すぐに病院に搬送され「外傷性くも膜下出血」と診断。一命をとりとめたものの「記憶を失った」という。

 物や動物の名前はおろか、「子供の名前も出てこない」状態だったが、妻の支えもあり2か月後には仕事復帰。ほとんどの記憶も取り戻したというが「甲子園での記憶は思い出せなかった」という。

 元木と宮田さんは「5、6年前に一度会った」という。しかし、宮田さんは「迷惑をかけていまう」という理由から、事故のことは黙っていたという。そんな二人が再開すると、懐かしい話しに花を咲かせた。元木が「スゴい良いピッチャーだったんだよ。あの輝いている時を思い出して欲しい。すごかったんだから。カッコ良かったよ、お前」と、当時の雄姿を詳細に語ると、スタジオ全体が感動に包まれた。

 これで終わるかと思いきや、当時の記憶はあまりない宮田さんが、鮮明に覚えているという記憶を語った。「元木さんは野球の天才と思ったんですけど、勉強は元木さんが1番アホ。漢字と英語は僕の方ができた」と元木の学力を暴露。感動から一転、爆笑の渦の中、感動の再会は幕を閉じた。

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