【広島】大瀬良恩師 仲里名誉監督が祝福「心が強いからいい人になれる」

スポーツ報知
九州共立大の後援会で壇上に上がった大瀬良(左端)。右から九州共立大の仲里名誉監督、ヤクルト7位・久保、広島2位・島内

 広島・大瀬良大地投手(27)が23日、福岡・北九州市で母校・九州共立大のプロ野球戦手後援会「選手の集い」に参加。恩師の仲里清名誉監督(64)が最多勝、最高勝率に輝いた1年の労をねぎらった。

 イベントの終盤でマイクを握った仲里名誉監督は、真摯(しんし)で実直な大瀬良の人柄に触れながら、知人に指摘されたエピソードを紹介。14年に新人王に輝いたものの、その後は成績が横ばいだった右腕について「先生、大瀬良君は人がいいから勝てないんですか?」と聞かれることがあったという。

 仲里名誉監督は「違うよ。本当は強いやつなんだ。心が強いから、いい人になれるんだ。それが信じられないようならファンを辞めてしまえ!」とかばい続けた。今季は15勝7敗、防御率2.62と大活躍。「年俸も上の方になって、これからはカープの顔です」と褒めたたえた。

 大瀬良が先発した11月1日の日本シリーズ第5戦のソフトバンク戦は地元の日峯神社でお参りしてから、ヤフオクDに向かった。「ちょうど大瀬良からLINEがきまして、『住吉神社に行って来ました』と。彼も不安の中で心のよりどころを探しながら戦っているんだなと思って、本当に勝たせたいと思った」。5回途中3失点で白星は逃したが、まな弟子の晴れ姿を見届けた。

 この日は約200人のファンが詰めかけ、トークショー、プレゼント抽選などが行われた。仲里名誉監督は「来年がまた大変な年になりますけど、ファンの前で自分たちの力を発揮できる強靱(きょうじん)な体、心を作る。そして皆さんの前でそれをお披露目するという形ができれば、おのずと力は発揮できると思います。力強いご声援をよろしくお願いします」とあいさつし、応援を呼びかけていた。

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