【中日】ドラ2梅津、地元・仙台の楽天戦に闘病中の母招く「1軍で姿見せたい」

スポーツ報知
東洋大野球部合宿所を退寮した梅津(左から2番目)ら同大学ナイン(梅津提供)

 中日のドラフト2位・梅津晃大投手(22)=東洋大=が24日、闘病中の母に地元・仙台で雄姿を見せると誓った。母・明美さんが10月に脳出血で倒れ、現在は仙台市内のリハビリ施設に入院中。今年の楽天との交流戦はホームのナゴヤドームで開催されるが「2、3年後、母が自力で宮城(楽天生命)に来てくれるようになったとき、投げることを目標にしたい」と語気を強めた。

 病床の母には、毎日LINEでメッセージを送っているという。「3日に1回くらい返信が来ます。正直、何を書いているのか分からないですが、自分で頑張って打って返そうとしてくれています。少し回復しています」と打ち明けた。自身も故障などのため大学では3年秋まで公式戦で登板できなかった。母がリハビリに励む姿がモチベーションになるか、と問われ「それは少なからずあると思います」と首を大きく縦に振った。

 母が入院している仙台の施設では、おそらく地上波しか見ることができず、ナゴヤDでの試合はほとんど放映されない可能性が高い。「(まず)母に1軍で投げている姿を見せたい、というのもあります」。来年6月7~9日の楽天3連戦(ナゴヤドーム)が仙台で地上波放送されるかどうか、現時点で不明だが、それまでに1軍戦力として台頭することも目標になる。

 常々8000万円の契約金を「母の入院費に回したい」と話す孝行息子。この日、埼玉・川越市の東洋大野球部合宿所を退寮。年末年始は家族水入らずで過ごす。「(毎日会える?)そうですね」と笑みを浮かべた。最速153キロの剛球右腕は、頑張る母の姿を自らの力に変える。

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