【日本ハム】田中賢が19年シーズン限りでの引退を表明「日本一になれるように最後の1球まで全力で」

日本ハムの田中賢介内野手(37)が25日、2019年シーズン限りでの現役引退を表明した。札幌市内の球団事務所で契約更改を行い、今季7500万円から1000万円減の1年契約年俸6500万円プラス出来高でサイン。「私事ですが、2019年シーズンをもって引退します」と来季限りでユニホームを脱ぐことを宣言した。
悩み抜いた末に決断した。「これまでたくさんの方々に支えられ、育てて頂きました。本当に感謝しかありません。最後の1年、自分ができることはなんでもやろうと思っています。ファイターズが日本一になれるように最後の1球まで野球選手として全力で頑張っていきます。本当に長い間ありがとうございました。最後の1年になりますけど本当に全力で頑張っていきたいと思いますので、是非応援宜しくお願います」。田中賢の両目は赤く腫れているように見えた。
今季は先発出場は14試合にとどまり、主に代打の切り札を託された。打率2割9分5厘、8打点、0本塁打。若手育成と自身の野球選手のキャリアのはざまで葛藤した。「周りがやりやすくなるんじゃないかと感じた。早く引退宣言をした方が気を使わせなくて済む」というベテランなりの気の使い方だった。
田中賢は1999年ドラフト2位で日本ハムに入団。海外FAで13年にジャイアンツとマイナー契約を結び、メジャーでは15試合で打率2割6分7厘、2打点。15年に再び日本ハムに復帰。日本通算17年で通算1530試合に出場。打率2割8分3厘、470打点、47本塁打。安定感ある守備と広角に打ち分ける打撃を武器に、ベストナイン6回、ゴールデン・グラブ賞5回を受賞した。
ラストイヤーの目標は「シンプルに日本一。それ以外考えられない」。16年以来の日本一奪還へ「チームが勝つために僕が出来ることはなんでもやる」と力を込めた。