【阪神】矢野監督、ガルシアを巨人&広島キラーに指名 昨季ともに3勝1敗と相性抜群

スポーツ報知
中日から阪神に移籍したガルシア

 阪神・矢野燿大監督(50)が26日、中日から移籍したオネルキ・ガルシア投手(29)を巨人&広島キラーに指名した。

 チームが今季、負け越した両球団に、ともに3勝1敗(対巨人は防御率1・80、対広島は2・88)と相性抜群。だが、一方で新しく本拠地となる甲子園のマウンドでは結果を残せなかった。吉凶のデータを併せ持つ新助っ人が、チーム浮沈のカギを握りそうだ。

 今季13勝の左腕はFAで加入した西とともに、ローテの柱として期待されている。「日本の野球を経験しているという部分でいうと、計算がある程度たつ。左だし、巨人、広島が気になってくるところで大きい存在になるかなと思う」と矢野監督。巨人に8勝16敗1分け、広島に10勝15敗と大きく負け越しただけに、頼もしい存在にはなる。

 ただ、不安がないわけではない。甲子園では2試合で0勝1敗、防御率7・20と振るわなかった。登板数が少なく、たまたま調子が悪かった可能性はあるが、球場別の成績を見ると、ドーム球場が得意で、屋外球場が苦手な傾向がはっきりしている。

 阪神は今季、甲子園での負け越し18(21勝39敗2分け)が響き最下位に沈んだ。聖地での戦い方は新政権の最大のテーマ。ガルシアは入団発表の際に「甲子園の大観衆の前での登板を楽しみにしています」とコメントを寄せた。左のエースとなるためには、まずは本拠地の熱狂的なファンを喜ばせなければならない。(島尾 浩一郎)

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