【阪神】元主砲ゴメス氏、新助っ人マルテ契約アシスト 球団本部長「本当にありがたい」

スポーツ報知
ゴメス氏

 阪神が新外国人として基本合意しているジェフリー・マルテ内野手(27)=エンゼルスからFA=に“スーパーバイザー”が付いた。一昨年まで在籍したマウロ・ゴメス氏(34)が、正式契約のためドミニカ共和国へ渡っている渉外担当者に自ら協力を申請。空港からマルテの滞在地まで運転手を務めたことが27日、分かった。

 マルテの獲得は28日に正式発表される見通し。野球から離れているゴメス氏が契約の場に同席したかどうかは判然としないが、谷本球団本部長は「向こうには危険な地域もあるみたいで、運転手を買って出てくれました。本当にありがたい」と感謝した。渉外担当者の安全確保もさることながら、マルテの1年目の活躍に向けて心強い存在だからだ。

 ともにドミニカ共和国出身で、日本の他球団を経ずに阪神入り。ゴメス氏は来日1年目だった14年、109打点でいきなり打点王を獲得した。在籍3年間で大きな故障もなく、通算打率2割7分、65本塁打、260打点と成功。投手や配球の特徴、チームの雰囲気、日本文化など、情報にも新鮮さと説得力がある。“相談役”として、マルテとのホットラインが開通した意味は大きい。

 日本でのプレーを熱望し、4番候補として来日するマルテ。矢野監督も「パワーは申し分ない。30本ぐらいは打てるんじゃない?」と期待を膨らませている。ゴメス氏の成功ノウハウをたっぷりと吸収し、自信を持って来日してくれそうだ。(長田 亨)

 ◆阪神時代のゴメス氏 1年目の2014年は、春季キャンプ直前に誕生した長女の体調不良で来日が2月10日と大幅に遅れた。それでも打率2割8分3厘、26本塁打、109打点で打点王を獲得。2年目もパスポートの盗難に遭った影響でキャンプ合流は2月8日。シーズンは2割7分1厘、17本塁打、72打点と成績を落とした。3年目は22本塁打、79打点で2年目を上回ったが、打率は2割5分5厘で、この年限りで退団した。

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