【阪神】闘将魂「継承」と新時代へ「変革」…星野さん一周忌に藤原オーナーが決意新た

スポーツ報知
阪神監督時代の03年、セ・リーグ優勝を決め胴上げされた星野仙一氏

 中日、阪神、楽天で監督を務めた故・星野仙一氏(享年70)=前楽天球団副会長=の一周忌となった4日、3球団のオーナー、監督らが弔いの決意を新たにした。阪神は藤原崇起オーナー(66)が矢野燿大監督(50)に「継承と変革」を期待した。

 阪神は星野さんの一周忌となったこの日、大阪市内の阪神電鉄本社で仕事始め。藤原オーナーは「阪神に一大改革をもたらした方」と03年のリーグ優勝に導いた名将をしのびつつ、「どう発展させるのかというのが矢野監督の仕事」と、新指揮官に期待の言葉を送った。

 矢野監督と同じタイミングでオーナー職に就き、最下位からの巻き返しを誓う1年。「ご命日ですね…」と切り出し、敬意を込めて触れたのはタイガースの歴史だった。「僕らでも星野さんの笑顔を思い出します。中村勝広さんも。みんなに心優しく寄り添う感じを」。深くうなずき、伝統を築いた2人の亡き将に感謝した。

 昨季は17年ぶりの最下位に沈み、平成30年間は一度も日本一になることができなかった。リーグ制覇も05年が最後。藤原オーナーは「時代も変わる。変革がないと前に進めない」と熱く続けた。鉄道事業など現場からのたたき上げらしく「そういうこと(先人がつくった歴史)を基礎にしながら、自分の思う新しいものを取り入れる。時代に合わせたことを自分の目で見て、感じて、変えていく」と熱弁をふるった。

 昨年の秋季キャンプと同様、2月の春季キャンプも1、2軍双方の視察に出向く予定。「一生懸命やってもらっていると思います」と新指揮官への信頼は厚い。虎の新たな総帥は監督と二人三脚で、元号が変わる新時代の覇権を目指す決意だ。(長田 亨)

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