【清水】大榎克己氏が新GMに「育成型クラブ目指す」
スポーツ報知
J1清水エスパルスは7日、昨年11月に死去した久米一正GM(享年63)の後任に、大榎克己GM補佐(53)が就任すると発表した。今月1日付の人事。新GMはクラブ仕事始めのこの日、取材に応じ「育成型クラブ」を目指す方針を明言した。
レジェンドがエスパのかじ取り役を担う。引退後は清水ユース監督などを務め、14年7月にトップ監督に就任。昨季からはGM補佐に就き、久米氏から強化のイロハを教わってきた。「久米さんの元で学んだことと現場での経験を生かして何ができるか。責任を感じている」。目指す展望を問われると「ベースは育成型。下部組織で育ててトップのピッチに立たせる」と“自給自足”の考えを打ち出した。
改革の具体案は2つだ。
〈1〉「育成スカウト」の設置 これまでスカウト活動は高校生、大学生を対象としてきたが、中学生をユースに呼び込むためのポストを新設する。
〈2〉「クラブ訓」の作成
「選手が入れ替わっても、監督が代わってもブレないエスパルスのアイデンティティーを築く。どんなスタイルでやるか、トップから下まで共有できる文章の形にしたい」
川崎からDFエウシーニョ、ブラジル1部・パラナエンセからDFワンデルソンの獲得が濃厚となるなど、今オフの補強も順調。「目標? 5位以上」。昨季8位からさらに上位進出へ。着実に歩みを進めていく。(武藤 瑞基)