【広島】長野獲得はV4への最善策として選んだ世代交代の“つなぎ役”

スポーツ報知
巨人から広島に移籍する長野

 広島は長野獲得を即決したわけではない。丸の流出が決まった直後から、左投手や若手野手の指名も視野に検討。しかし、獲得可能リストを見た球団関係者が、「若い選手をしっかりプロテクトして育て上げようという意思を感じた」と話したように、魅力的な有望株は見つからなかった。

 ドラフトでは近年、投手偏重が続いてきた。球団史上初の3連覇につながったが、野手は菊池、田中の世代に続くレギュラーは鈴木のみ。4球団が競合したドラフト1位の小園も、定位置を奪うには数年かかる。世代交代までの“つなぎ役”として34歳の長野を指名することが、たとえ2、3年の活躍であっても、4連覇&日本一への最善策という結論に至った。

 松田オーナー、鈴木、大瀬良らは異口同音に、長野の人間的な魅力を語った。本人の誠実なコメントに、カープ関係者も胸をなで下ろしたという。結果的に丸と長野の“トレード”となった両球団が、ウィンウィンとなる可能性もある。(表 洋介)

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