【中日】松坂大輔、あるぞ14年ぶり開幕 与田監督が候補明言

スポーツ報知
昨年の4月、12年ぶりの日本球界勝利を挙げてドアラから祝福を受けて笑顔の松坂

 「平成の怪物」が平成最後の開幕投手を務める可能性が出てきた。中日・与田剛監督(53)は14日、松坂大輔投手(38)が3月29日の開幕DeNA戦の先発の有力候補であることを「もちろん」と明言した。メジャーでもレッドソックス時代の08年に1度経験しているが、大役に抜てきされれば、日本では西武時代の2005年3月26日のオリックス戦(インボイス)以来、14年ぶり。日米通算8度目となる。

 現実味は十分ありだ。名古屋市内のイベントに参加した指揮官は「全ての選手に可能性がある。パーセンテージがみんな同じというわけではないけど…。特定の選手は0になることはない」と説明。松坂が「特定」の投手の一人とうなずいた。その上で「松坂、吉見、山井3人のベテラン、言い方を変えるとオジサンたちが、どうやって若手を引っ張っていってくれるか」と、名指しで発奮に期待した。

 昨季チームトップの13勝のガルシアが阪神に移籍し、今季のメンバーでは6勝の松坂は笠原とともにトップ。何より西武時代に00年から6年連続で開幕投手を務め、メジャー、国際試合でも幾度も修羅場を経験してきた断トツの実績がある。さらにDeNA戦は、昨季、2戦2勝、防御率3・00と得意としていることも追い風となる。

 松坂は現在、米国で自主トレ中。今月下旬に帰国しチームに合流する予定だ。自身のNPB開幕戦の成績は1勝3敗、防御率3・13。レッドソックス時代のアスレチックス戦(東京D)では5回2失点と勝敗はつかなかった。プロ野球の開幕投手の最長ブランクは04年の中日・川崎憲次郎ら4人の10年が最長。02年以来の開幕白星を手にすれば、竜に最高の弾みがつく。(長尾 隆広)

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