【阪神】藤川球児、広島加入の長野を警戒「長野という選手を侮りすぎじゃないか」

スポーツ報知
沖縄・宜野座での自主トレを公開した藤川

 阪神・藤川球児投手(38)が15日、FA移籍した丸の人的補償で巨人から広島に加入した長野久義外野手(34)を警戒した。「長野の方がやりそうな気がする。丸がダメなんじゃなくて長野という選手を侮りすぎじゃないか」。沖縄・かりゆしホテルズボールパーク宜野座で自主トレした球児は、大補強を行った巨人以上に、人的補償のベテランに強い関心を寄せた。

 藤川は「東京ドームはもう、打者優位じゃない。マツダは荒れた試合になる。打撃のチームで打者が育つ」と見解を示し、長野の活躍を予想。チームに与える刺激を含めて、丸のFAと長野の人的補償は「『トレード』にしか感じない」とまで言い切った。

 昨季は長野を4打数無安打に抑えたが、通算で18打数6安打の打率3割3分3厘と分が悪い。しかも、長野はマツダで昨季、36打数12安打の打率3割3分3厘、通算でも366打数111安打の打率3割3厘を残している。

 長野が事実上の補強であることも踏まえて、藤川はFAに関する私見も披露した。「人的補償」という表現に対し「一般的に受けがいいわけがない。名前さえ変われば(選ばれることが)『魅力あることなんだ』になる」と変更を求めた。

 今季は抑え復帰を狙う。「(中継ぎは)きつかった。クローザーの方が安定してチームにプラスして貢献できると思う」と説明した。名球会入りの通算250セーブにあと25セーブだが「全く興味がない」とし、最下位からのチームの巻き返しを先導する。(嶋田 直人)

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