【楽天】ドラ8鈴木、キャンプ1軍発進 平石監督が潜在能力評価

スポーツ報知
ブルペン入りし、キレのある直球を投げ込んだ楽天・鈴木(カメラ・高橋 宏磁)

 楽天のドラフト8位・鈴木翔天(そら)投手(22)=富士大=が17日、仙台市内の楽天生命パークで行われた新人合同自主トレで自身2度目のブルペン入り。立ち投げで、キレのあるストレートを約30球を投げ込んだ。

 見守った平石洋介監督(38)は「いいものを持っている」と潜在能力を評価。1軍スタートとなった2月の春季キャンプへ向け、仕上がりは上々だ。

 室内練習場に、乾いたミットの音が小気味よく響いた。捕手を立たせて約30球。鈴木はテンポ良く糸を引くような直球を投げ続けた。「ある程度、自分のフォームで投げることができた」。左腕はまずまずの感触にうなずく。受けた伊志嶺忠ブルペン捕手(33)は「スピンが効いて、きれいな回転の球」と評価した。

 昨年痛めた左肘の状態も万全だ。平石監督は「いいものを持っている。(1年目から)活躍できると大きい」と期待を込めた。19日に再びブルペン入りする予定で、最速149キロ左腕は「次は捕手を座らせて変化球も投げたい」。2月のキャンプインに向け、準備は着々と進んでいる。

 キャンプは1軍スタートとなった。チームは現時点で、先発も中継ぎも駒不足の状況。若手の台頭が期待されもしている。鈴木は「周囲から様々なものを吸収できるように頑張りたい。今持っていることを存分にアピールできたら」と意気込んだ。

 向上高時代は主に外野手で、本格的に投手になったのは富士大進学後。チェンジアップなどの変化球は独学で習得した。決め球でもあるスライダーは「(ドジャースの)前田健太さんを参考にした」。投手経験は浅いが自分で考えて試行錯誤を繰り返し、成長を続けてきた。キャンプでも同僚や先輩から様々なことを吸収し、プロの舞台で大きく羽ばたく。(高橋 宏磁)

 ◆鈴木 翔天(すずき・そら)1996年8月19日、横浜市生まれ。22歳。南本宿小3年からソフトボールを始め、万騎が原中時代は瀬谷シニアでプレー。向上高では3年春夏の神奈川県大会で準優勝。富士大進学後は、3年秋のリーグ戦で完全試合を達成。184センチ、77キロ。左投左打。家族は両親と兄、姉。

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