【日本ハム】輝星、理想はディープインパクト「何十年も語り継がれる選手に」2軍キャンプからまくる

スポーツ報知
競馬学校騎手課程35期生と交流し木馬にまたがった吉田輝(後列左から田宮、柿木、万波、野村、1人おいて岩田君。手前左から菅原君、斎藤君、団野君、大塚君、小林君、亀田君=カメラ・川口 浩)

 日本ハムは17日、キャンプでの1、2軍選手の振り分けを発表。ドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=は2軍スタートが決まったが、名馬・ディープインパクト級の豪脚で「何十年も語り継がれる選手」に駆け上がる決意を示した。

 千葉・鎌ケ谷の2軍施設でJRA白井競馬学校騎手課程の同世代との交流会に高卒新人5人で参加。照れくさそうに木馬にまたがった輝星は右2発、左2発とムチを放ち、憧れの馬に05年のクラシック3冠馬、ディープインパクトを挙げた。

 「競馬界の伝説なので、知ってました。自分もプロに入ってイチからスタート。積み重ねを大事にして、最終的には何十年語り継がれる選手になりたい」と球界のレジェンドを志した。

 逃げ、差し、追い込み。これまでも競馬を見て、駆け引きを学んできた。高校での冬の走り込み。「できるだけ本気を出したくなかった。適当に走って最後に…という考えで見ていたけど、試合にも通用すると思った」。相手を観察し、「打者が狙っていないのに思い切り投げる必要はない。狙っているときに逆に全力で打ち取ったり。ペース配分は勉強になった」。クレバーな投球術を磨いた。

 騎手の卵である同校35期生7人からも刺激を得た。栄養を管理し、体重40キロ台を保つ姿に、「一流になるために究極を求めている。自分もストイックにやりたい」と意識を高めた。

 キャンプは2軍の沖縄・国頭村から走り出す。「場所は関係ない。しっかり体をつくって、(昨夏の)甲子園と同じくらいの調子に戻し、紅白戦ですべて出し切る覚悟でやっていきたい」。新人合同自主トレでプロ初のブルペン入りを18日に控え、この日はキャッチボールなどで調整した。初めての沖縄に「シークワーサーが好き。たまにアイスを食べたい」。幼さも残す18歳右腕が球界に衝撃を与える。

 ◆ディープインパクト 2002年3月25日生まれの牡馬。父・サンデーサイレンス、母・ウインドインハーヘア。北海道早来町(現安平町)のノーザンファーム生産。05年に皐月賞、ダービー、菊花賞を制し、無敗の3冠達成。G1はほか06年天皇賞・春、宝塚記念、ジャパンC、有馬記念の7勝。通算14戦12勝(うち海外1戦0勝)。06年に引退、種牡馬入り。7年連続リーディングサイアー。

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