【ヤクルト】ドラ６鈴木裕太「いだてん」襲名　巨人・重信超え３０Ｍ走３秒９７

　ヤクルトのドラフト６位、鈴木裕太投手（１８）＝日本文理高＝が１７日、ツバメの「いだてん」を襲名した。新人合同自主トレの３０メートル走で欠席の清水を除く９選手中トップの３秒９７をマーク。中学時代は陸上部だった１５３キロ右腕は、１７年の巨人１軍キャンプで１位だった重信の４秒０４より速い。

　おっとりした顔から想像がつかない意外な武器だ。「中学３年の時に１００メートルは１１秒２６。県（新潟）で５位でした」。２度の測定でいきなり４秒０２を計測すると、最後はチームで山田哲、塩見、高橋らしかいない４秒未満で一気にゴールを駆け抜けた。

　チーム関係者は「馬力がある。瞬発力が優れた速筋が発達していると、ピッチングに生きる」と説明。エンゼルス・大谷を目標に挙げるスケールを感じさせる。「順調です。体づくりをしっかりして、キャンプに向けて準備していきたいです」。ドラマはまだ始まったばかりだ。（田島　正登）

　◆鈴木　裕太（すずき・ゆうた）２０００年８月２日、新潟県生まれ。１８歳。小学２年から野球を始める。日本文理高では１年春からベンチ入りし、２年夏の甲子園に出場。昨年のドラフト６位でヤクルト入りした。１８２センチ、８７キロ。右投右打。年俸４８０万円。