【オリックス】黒木が高校野球部の美人マネジャーと結婚 108本のバラでプロポーズ

スポーツ報知
橘学苑高の同級生で野球部マネジャーだった真理奈さんの似顔絵を手にオリックス・黒木

 オリックスの黒木優太投手(24)が結婚することが18日、分かった。お相手は神奈川・横浜市出身の山本真理奈さん(24)=会社員=。大安吉日の今月23日に婚姻届を提出し、3月から大阪市内で新婚生活をスタートさせる。「オリのジョニー」が、橘学苑高(神奈川)の同級生の硬式野球部マネジャーと、約2年8か月の交際期間を経て、ゴールインを果たす。

 黒木がいちずな思いを貫いた。昨年12月13日、父・直紀さん(享年39)の命日。初めて真理奈さんを連れて墓参りに行き、心の中で報告した。「オヤジ、結婚するね」―。その後、車を走らせ、神奈川・逗子海岸でプロポーズ。「結婚してください」という意味を持つ108本のバラと指輪を渡すと、彼女の瞳から大粒の涙がこぼれた。出会いから約10年に及んだ恋が成就した瞬間だった。

 「一緒にいると落ち着く。いい意味で野球を忘れて、自然体でいられるんです。僕は付き合い始めた頃から結婚するつもりでした」。橘学苑高1年時に同じクラスになり「好みのタイプ」と一目ぼれした。野球部マネジャーとして、献身的に部員を支える姿にも引かれた。告白は進学後の立正大2年の時。「幾度となくフラれました。でも、この人しかないと思った」。心は折れず、同大学4年時5月の3度目のアタックでハートを射抜いた。プロ入りしてからは大阪―神奈川間の遠距離恋愛。忙しい合間を縫って、熱海の温泉を巡るなど、愛を育んできた。

 黒木は1年目から勝利の方程式の一角を担い、55試合で25ホールドを記録。昨季は故障もあり、39試合の登板にとどまったが、このオフに守護神の増井と2週間の合同トレを行い、「有意義な時間を過ごせた」と手応えをつかんだ。今季は主力の金子と西が抜け、先発候補として西村監督からの期待も大きい。

 アスリートフードマイスターの資格を取得し、料理を勉強中の真理奈さんが「彼が大好きな野球を一日でも長く続けられるようにサポートしていきたい」といえば、オリのジョニーは「彼女の人生も背負う。結果を残して、幸せにしたい」と決意表明。人生の女房役を得て、3年目のさらなる飛躍を遂げる。

 ◆黒木優太(くろき・ゆうた)プロフィール

 ▽生まれとサイズ 1994年8月16日、神奈川県生まれ。24歳。179センチ、80キロ。右投左打。

 ▽球歴 北綱島小で野球を始めた。橘学苑高では甲子園出場経験なし。立正大に進み、16年ドラフト2位でオリックス入り。150キロを超えるストレートを武器に、主にセットアッパーを務め、通算94試合で7勝4敗42ホールド2セーブ、防御率4.33。今季の年俸は3500万円。

 ▽新人最高アップ率 25ホールドを挙げた1年目の契約更改で2500万円増の3700万円でサイン。昇給率は208%でアマ球界からプロ入りした球団の新人選手では過去最高。

 ▽オリのジョニー ロッテの元エース、黒木知宏氏に憧れ、現役時代の背番号「54」を選択。新人時代に、当時日本ハムの投手コーチの同氏にあいさつに向かうと「おお、ジョニー」と声を掛けられ、本家公認に。

 ▽趣味はルアー釣り 寮近くの釣り場や和歌山などにも足を運ぶ。自慢の釣果は「淡路島で80センチぐらいの鯛」。魚をさばくのも得意で「3枚おろしはもちろんできます」。

 ◆オリックスの先発事情 昨季まで先発ローテの柱だった金子、西が退団し、今季のローテ入りが確約されているのは、山岡、アルバース、ディクソンの3人だけ。西村監督はローテ再編のために、昨季までのリリーフ投手の先発テストを行う方針。中でも期待されているのが、黒木と山本の2人だ。その他のローテ候補は松葉、K―鈴木、東明、榊原ら。新外国人のエップラーも先発、リリーフの両にらみで起用法を考えていく。1年目に前半戦だけで6勝を挙げた田嶋は左肘の回復次第。

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