【広島】長野、ひげ&長髪解禁で「ワイルドチョーさん」に変身!?早くもルールをリサーチ

スポーツ報知
カープのユニホームを着てマツダスタジアムのグラウンドに立ち笑顔をみせる長野(カメラ・小梶 亮一)

 巨人にFA移籍した丸佳浩外野手(29)の人的補償で広島に加入した長野久義外野手(34)が23日、マツダスタジアムで入団会見に臨んだ。実績のあるベテランとして外野のポジション争いを勝ち抜く決意を示す一方、チームメートには巨人とは微妙に違う“カープ・ルール”について早々とリサーチ。球団は本人が望めば、ひげや長髪を容認する構えで、赤ヘルの「ワイルドチョーさん」が誕生するかもしれない。

 強い決意の表明だった。新天地の本拠地で開かれた会見に、長野は広島カラーの真っ赤なネクタイ姿で現れた。「レギュラー争いというのがある。しっかり勝ち抜いて、開幕戦から試合に出られるように頑張りたい」。初めて袖を通したカープのユニホーム姿も披露した。年俸は昨年末に巨人で契約更改した2億2000万円で据え置き。新天地では菊池涼の2億4000万円に次ぐ日本人2位の高給となるが、特別扱いは不要だ。“1年生”として、横一線からスタートする覚悟を示した。

 秘めてきた“マツダ愛”がある。「初本塁打もマツダで、最初のヒーローインタビューもマツダ。大好きな球場なんで楽しみです」。新人だった2010年4月3日の広島戦で、途中出場ながら2安打をマーク。決勝のホームも踏み、殊勲のフラッシュを浴びた。翌日はスタメン起用で飛距離130メートルのプロ1号場外弾。鯉党の熱狂的な声援も、敵軍の右翼手という立場で迫力を目の当たりにしてきた。「大きな声援を受けられるようになりたい」と、身も心も赤く染まる決意だ。

 1月上旬、自主トレ先の米ロサンゼルスで移籍を通告された。広島ナインで真っ先に連絡したのは、日大時代に東都リーグで戦った1学年下の小窪(青学大出身)。狙いは集合時間など、球団ごとに微妙に異なる独自ルールのリサーチだった。巨人は集合時刻30分前の行動が厳守だが、小窪によると「カープは15分前なら遅刻っぽい扱い」で、身なりも、ひげ、茶髪、ロン毛の禁止が不文律の巨人に対し、原則的に容認されている。鈴木球団本部長も「ウチはOKよ」と、長野の“変身”にGOサインを出した。

 会見冒頭では「このたび、カープ球団にお世話になり…お世話になることに…」とかんでしまい、テレビ用にやり直しを要求して爆笑をさらったGの背番号7改め、鯉の背番号5。「ちょっと家を探したりしなきゃいけないんで」と31日の宮崎・日南入りまでは雲隠れを宣言した。ひげ面を希望するかどうかは不明だが、次回はワイルドな姿でお目見えするかもしれない。(田中 昌宏)

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