【中日】ドラ1根尾、2軍キャンプスタート…右ふくらはぎ肉離れも「早く治したい」

スポーツ報知
右ふくらはぎを痛め、別メニュー調整となった根尾

 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が24日、千葉・鎌ケ谷での新人合同自主トレで初めて捕手を座らせての投球練習を行った。縦に大きく割れる“輝星カーブ”を披露。侍ジャパン・稲葉篤紀監督(46)が重要視する「特殊球」の片りんを示した。中日の同1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=は右ふくらはぎの肉離れで、沖縄・読谷の2軍でキャンプスタートを迎えることが決まり、黄金新人で明暗が分かれた。

 根尾は負傷で2軍キャンプが決まった。当初は1軍スタートが内定していたが、前日(23日)に名古屋市内の病院で精密検査を受けた結果、球団が「右腓腹(ひふく)筋の軽度の肉離れ」と診断されたと発表。キャンプ中の1軍昇格も見送られる可能性も出てきた。

 23日のベースランニング中に右ふくらはぎを負傷。その後はキャッチボール、ノックをこなしたもののダッシュ、フリー打撃を取りやめていた。この日も室内で体幹トレや治療に専念。高校1年の冬に左太もも裏を肉離れした経験はあるが、「ここ(ふくらはぎ)は初めてです。なってしまったことは受け止めて、早く治したい」と早期復帰を誓った。

 勝崎コンディショニングコーチは「彼はセンスがあるから、痛くてもできてしまう。場所が場所なんで、慎重にやっていく」と、軽傷を強調しながらも段階を踏むことを説明。関係者の話を総合すると、2週間前後で完治する見込みだが、じっくりとリハビリを進めるという。与田監督もトレーナー陣に無理はさせない意向を示しており、2月中は2軍暮らしが続く可能性も出てきた。

開幕に照準合わす 痛恨の離脱にも、根尾は周囲に「今、できることをしっかりやります」と前向きに話していたという。実戦デビューは遅れるが、2か月後の開幕に照準を合わせていく。(表 洋介)

 ◆根尾の年明けからの動き

 ▼1月6日 合宿所「昇竜館」に入寮。「野球のことを知っておかないといけない」と公認野球規則と野球協約を持参。

 ▼同7日 新人合同自主トレ初日に報道陣150人が集結するなか、3.8キロ走で新人6選手のトップ。

 ▼同12日 ナゴヤ球場室内でティー打撃。見守った伊東ヘッドは「イチローっぽい。筋肉の強さもある」と絶賛。

 ▼同13日 スタッフ会議でキャンプ1軍スタートが決定。与田監督は慎重だったが、本人は2月3、4日の紅白戦出場にも意欲。

 ▼同19日 チームメートと視覚機能検査を受診。「明暗を見極める」検査項目で26人中1位の数値。

 ▼同20日 ナゴヤ球場室内で初のフリー打撃。23スイングで安打性12本。「いい感覚の(打球)もあった」

 ▼同23日 ベースランニングで右ふくらはぎを痛め、病院で精密検査。

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