ロッテのチェンが台北で「大王」に助言 日本で成功する秘訣は「自分をさらけ出すこと」

スポーツ報知
台北で会見したロッテのチェンと日本ハムの王柏融(写真提供・パシフィックリーグマーケティング株式会社)

 日本ハムに加入した台湾の「大王」こと王柏融(ワン・ボーロン)外野手(25)とロッテのチェン・グァンユウ投手(28)が15日、台湾・台北市内で行われた、パシフィックリーグマーケティング(PLM)とFOXスポーツ台湾の合同記者会見に出席。2019年以降、新たに3年間の台湾におけるパ・リーグ主催試合放送契約が結ばれたことを受け、二人の真剣勝負で台湾の野球ファンに熱い戦いを届けることを誓った。

 FOXスポーツ台湾は14年に日本ハム主催試合の中継を開始。その後はパ6球団とPLMが提携を行い、4年がたつ。今回、新たに3年間の契約が締結され、王の日本での雄姿も台湾でリアルタイムでオンエアされることになった。

 王はこれまでもFOXスポーツ台湾を通じて、パ・リーグの試合を見てきたと明かし「台湾と日本は(1時間の)時差があるので、自分の試合の準備中にクラブハウス内のテレビで、グァンユウ先輩の試合を見ていました。先発登板の試合はみんなで見ていました」と語った。これらの視聴体験が日本ハム移籍を後押しした可能性についても「大いにありますね。ファイターズの試合をよく中継していたので、比較的身近に感じる球団になりました」と笑わせた。

 一方のチェンは日本球界9年目のシーズンを迎える。「昨年同様、できるだけ長く1軍でプレーし、FOXスポーツ台湾の中継で自分の姿をより多く見てもらいたい。そして1軍でできるだけ早く、後輩の柏融と対決したいと思います」と話すと、場内は大きな拍手に包まれた。

 さらにチェンは「ファイターズは外国人選手へのケアが十分にされている球団。柏融には笑顔を保ち続けてほしい。自分をさらけ出すことが、結果的に自分のためになる」とアドバイス。日本語で「一緒に頑張りましょう」と呼びかけた。

 会見ではFOXネットワークグループアジアの蔡秋安副総裁が「我々は懸け橋になりたい。台湾のトップレベルの選手たちが海外で活躍する姿をリアルタイムで、一人ひとりの視聴者に届けていきたい」と意気込み、PLMの根岸友喜代表取締役CEOも「野球を通じて日本と台湾がもっと仲良くなればいい、もっと交流が深まればいいと、心の底から思っています」と力説した。

 今季、パ・リーグでは8人の台湾選手がプレー。躍動する彼らに、台湾からも熱視線が注がれることになる。

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