【中日】ドラ1根尾昂ら最強世代が“侍ジャック”誓った

スポーツ報知
卒業式で、表情を引き締め卒業証書を受け取る根尾(カメラ・渡辺 了文)

 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)が26日、最強世代による“侍ジャック”を誓った。大阪府大東市の大阪桐蔭高で行われた卒業式に、ロッテ1位の藤原恭大外野手(18)、巨人4位の横川凱投手(18)、日本ハム5位の柿木蓮投手(18)とともに出席。昨年の甲子園春夏連覇を達成した仲間と別れを惜しみながら、近い将来の再結成を夢見た。

 昨日の友は今日の敵―ではなく、その先を見据えていた。「今の時点ではないですけど、そのレベルに達した時は。大阪桐蔭のメンバーだけではなく、今まで一緒に戦ってきたメンバーとやりたい」と目を輝かせた。大阪桐蔭の同級生の4人だけではない。日本ハム1位の吉田輝星投手(18)=金足農=、広島1位の小園海斗内野手(18)=報徳学園高=ら昨年9月のU18アジア選手権のチームメートと、再び世界を相手に戦う野望がある。3位に終わったリベンジをトップカテゴリーで果たすのが目標だ。

 まずはプロで実績を残すことが先決。そのためにも早く万全な状態に戻して、プロ1年目に臨みたい。23日の自主トレ中に右ふくらはぎを痛め、軽い肉離れと診断された。キャンプは2軍(沖縄・読谷)スタートに変更となったが、落ち込む様子はない。「治ってきているのは間違いない。早く治したい気持ちもある。そこまで(けがが)大きい感じではない」と説明。藤原と顔を合わせる可能性が高い2月14日のロッテとの練習試合(北谷)への出場にも意欲をみせた。

 晴れの式では「普通科3類コース」の216人を代表し、堂々と卒業証書を受け取った。「最高のチームメートと巡り合えて、素晴らしい3年間だった」。余韻に浸る間もなく、夜には沖縄入りした。将来の日本球界を背負うべく金の卵の、野球漬けの日々が始まる。(長尾 隆広)

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