【中日】根尾232球バント練習…右ふくらはぎ肉離れの負担考えスイング封印

スポーツ報知
室内練習場でのバント練習を終えて移動する根尾(カメラ・長尾 隆広)

 中日のドラフト1位・根尾昂内野手(18)=大阪桐蔭高=が27日、2軍キャンプ地の沖縄・読谷村で行われた合同自主トレで打撃練習を再開した。23日の練習中に右ふくらはぎを痛め、21日のフリー打撃から6日ぶりにバットを握ると、232球のバント練習などに取り組んだ。

 威勢よく打ちたい気持ちをグッとこらえた。報道陣をシャットアウトした室内練習場に入ると、マシンを相手にひたすらバント練習を続けた。ボールと判定して見逃す球がネットに当たる音と、バントした音が約50分間も響き渡った。「(高校では)ずっとバント練習していることはなかった」と振り返った。

 バントの技術向上はもちろんだが、「右腓腹(ひふく)筋の軽度の肉離れ」と診断された患部に負担をかけないようにスイングを封印。代わりに選球眼や投手方向からの球に対し、感覚を鈍らせないように自らメニューを考えた。「マシンの球を見たりする時もあったんですけど、常に緊張感を持った中でやれた」。限られた練習内容でも、明確な目的意識をもっていた。

 バント以外では30分間、球場の外野ポール間を歩いたり、60スイングしたティー打撃やゴロ捕球など全てのメニューでスパイクを履かずに運動靴で過ごした。足への負荷をできるだけ避けている。宮前コンディショニングコーチは「最低限のところから一歩前進」と評価しながらも、「2月1日のキャンプインはまだ別メニュー。一つ一つ階段を上らないと」と現状を説明した。(長尾 隆広)

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