野球殿堂博物館、パワプロ・プロリーグの関連資料を展示 第1作から25周年

スポーツ報知
野球殿堂博物館に寄贈された「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ/2018」の関係資料。コントローラーを持つのは廣瀬館長

 野球殿堂博物館にも、eBASEBALLの波がやってきた。「eBASEBALL パワプロ・プロリーグ2018」の関係資料寄贈式が29日、東京・文京区の野球殿堂博物館で行われ、日本野球機構(NPB)とコナミデジタルエンタテインメントから「SMBC e日本シリーズ」の決勝に進出した西武、DeNAの選手のサイン入りユニホームなどが贈られた。

 野球殿堂博物館といえば、球史を彩った名プレーヤーの汗と涙が染み込んだ用具などが展示されている、由緒ある「聖地」だ。ここにeBASEBALLの歴史を刻んだ品々が展示されることになった。同シリーズの優勝決定時の写真や、MVPを獲得した西武のなたでここ選手が使用したPS4のコントローラー、さらにはPS4用ソフト「実況パワフルプロ野球2018」などが約1年間にわたって、館内を彩る。

 なたでここ選手は「私のコントローラーなどeBASEBALLに関する資料を展示して頂けるということで、驚いているとともに、長い野球の歴史の一員となれることを非常に光栄に感じています。このことを励みにし、今後の更なるパワプロ・プロリーグの発展に務めていきたいと思います」とコメントを寄せた。

 野球ゲームは1980年代中盤から、子供たちがプロ野球に興味を持ち、ルールを覚え、選手名とその特徴を把握するきっかけになってきた。「パワプロ」はスーパーファミコンのソフトとして94年に第1作が発売され、今年で25周年を迎える。

 同博物館の廣瀬信一館長は「子供の中で野球ファンが少なくなる傾向がある中で、ゲームを通して野球の楽しさ、素晴らしさを知って頂き、ファンの拡大につながっていけばうれしい。野球のルールを知らないお子さんが増えていく中で、ゲームを通じてルールも知ってもらえたら」と期待を口にし、eスポーツ選手に対しても「博物館に来ていただき、実際にデモンストレーションやトークショーなどもしていただけたら」とエールを送った。

 コナミデジタルエンタテインメントプロモーション企画本部の車田貴之副本部長も「eスポーツを通じて野球に触れた方が、実際の野球に興味を持っていただくきっかけになってもらえたらと思っています。『もうひとつのプロ野球』として、今回のシーズンを通じて『面白い!』と思って下さった方がどんどん参加できるように、競技者を増やしていきたい」と語った。

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