【中日】松坂“スローペース調整”宣言…笠原ら早い仕上がりも「気にならない」

スポーツ報知
練習中に笑顔を見せる松坂

 中日の松坂大輔投手(38)が30日、昨年のハイペースから一転、スローペースの調整を宣言した。29日に沖縄入りし、北谷での1軍合同自主トレ最終日に初登場。笠原や大野雄が打撃投手を務め、早い仕上がりを見せる中でも「全然気にならない。(スロー調整?)そうですね」と深くうなづいた。

 入団テストを経て竜の一員となった昨年は、アピールする立場としてキャンプ2日目からブルペンに入り、5日目には早々と捕手を座らせた。開幕後は4月30日に日本球界12年ぶり勝利を挙げると、チーム日本人最多タイの6勝。中10日を基本としたゆったりローテが功を奏しカムバック賞を獲得した。

 今季から指揮をとる与田監督は就任直後から「中6日」を要望している。松坂も「頭の中で常に抱いている」と改めて前向きな姿勢。右腕と話し合った阿波野投手コーチは「昨年1年間の反動もあると思う。こっちから『(ペースを)上げろ、上げろ』と言わない」と、まずは昨季の疲労回復を優先させ、調整ペースは本人に任せる意向を示した。

 この日は、最長約50メートルのキャッチボールやノック、ダッシュで調整。仕上がりが順調なら開幕投手を務める可能性もある。「昨年より多く投げること」を目標に掲げ、ゆっくりと確実に21年目のシーズンを目指す。(長尾 隆広)

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