【ロッテ】まるでセギノール 新助っ人バルガス驚がくのパワー披露

スポーツ報知
ユニフォーム採寸でベルトが短く合うものがなかったロッテ新外国人バルガス選手

 ロッテの新外国人、ケニス・バルガス内野手(28)=ツインズ傘下3A=が31日、ケタ外れのパワーを披露。チームメートや関係者も驚きの声を次々上げた。

 室内練習場で行ったフリー打撃では左右合わせて約60スイング。豪快なスイングで放たれた打球は強烈なライナーでネットに突き刺さった。時差ぼけが残った状態だが、「ゴリラ」の愛称を持つバル砲は「感覚はよかった。70パーセントくらいだね」と大粒の汗を拭った。

 見守った井口監督は「かなり鋭く振れていた」と絶賛し「横で打っていた(井上)晴哉が横でボンボン打っていたのを見て『今までにない感覚だな』と言っていた。ウチの欠点を補う選手になってほしい」と期待を寄せた。

 左打席の際に対峙(たいじ)した福嶋打撃投手は「打球がエグいですね。ものすごいパワー。ペーニャとかデスパイネくらいの感じ。威圧感もある。おとといも投げたけど、今日の方が本気モードだった」と、かつての助っ人と照らし合わせて能力の高さを説明した。

 横のゲージで打っていた井上は「強烈なバッティングだった。横で打ちたくないですね」と苦笑い。「井口監督に『メジャーリーガーってこんなのばっかりですか?』って聞いたら、『こんなのばっかだよ』って返ってきた。すごいなと思った」。感動したと言わんばかりの表情だった。

 堀2軍打撃コーチは「この時期にあれだけのスイング。セギノールに似ている」と証言。2004年に日本ハムで44発で本塁打王を獲得した両打ちの強打者になぞらえ高評価した。

 「優勝したい。優勝に貢献できれば自然と数字は残る」と言い切ったバルガス。南国の地で上々の試運転を終えた。

野球

×