【広島】野村謙二郎、素手でノック受けた 平成11年キャンププレーバック

スポーツ報知
平成11年2月21日付の紙面

 大坂なおみが世界のトップに立ち、大相撲では玉鷲が初優勝。と思えば芸能界には「嵐」が吹き荒れる。もう何が起こっても不思議じゃない今日この頃。いよいよプロ野球のキャンプもスタートです。スポーツ報知が誇る各チームの担当記者が今季のイチ推し男を紹介。平成キャンプの名場面とともにお送りします。

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 1999年の広島キャンプは不穏な空気に包まれていた。伝統の猛練習の結果、ウソかマコトか「投手は佐々岡以外全員リタイア」「野手も故障者続出で紅白戦キャンセル」「強制送還者で大野練習場が大にぎわい」「西武・松坂にバレンタインのチョコ1200個。広島はチーム全体で百数十個のみ」など、現在まで語り継がれる事件が連続して起きた。

 そんな男臭い語り草の中でも、極めつきは「野村素手ノック事件」だ。ノックを受けていた野村謙二郎(前監督)が興奮と疲労で判断力が限界に達しグラブを投げ捨てた。容赦なく飛んでくる球をむき出しの手で捕ろうとしたが、捕れないどころか指を負傷。翌日には左ふくらはぎ痛も発症し離脱の憂き目を見た。

田中記者イチ推し 長野久義

 やはり注目は巨人から移籍してきた長野だ。1月下旬の入団会見では、報道陣に「一斉に名前を覚えるのは無理なんで、趣味とか特技とか名刺渡すときに言ってください」と依頼。本気で記者の顔と名前を覚えようとする心意気に感動した。聞くところでは、巨人時代も全ての記者に分け隔てなく接したとか(逆に言えばスポーツ報知も特別扱いせず)。そのまま帰ってしまったので名刺を渡しそびれたが、何てあいさつしようかな。

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