【阪神】矢野監督、定位置「バチバチ」奪え!「相手蹴落とすスピリット必要」

スポーツ報知
矢野監督は1時間超えの全体ミーティングで、選手たちに熱く訴えた(手前=カメラ・岩下 翔太)

 阪神・矢野燿大監督(50)が31日、「バチバチ」の定位置争いを指令した。最下位からの巻き返しを期す沖縄・宜野座キャンプは「競争」がテーマ。チーム宿舎で1時間あまりの全体ミーティングを行い、聖域なきサバイバルを開戦させた。

 「バチバチのライバル関係で。『こいつに負けるもんか!』っていうね。『切磋琢磨』とか、そういうのはあまりいらないかな」。火の出るような熱戦が理想。レギュラー奪取のためなら仲間意識を捨て、相手を蹴落とすようなスピリットが必要と訴えかけた。

 多少の考慮はあっても、実績やキャリアは不問とした。昨年までなら不動のレギュラーだった福留と糸井の両翼も例外ではない。2人も参加したミーティングで選手全体に向け「2人をどうやって追い抜くか、を考えてやっていかないと」と注文を付けた。その後、取材に応じ「いつまでも『孝介や糸井さんに勝てません』という気持ちでやっていても、勝てないと思う」と力説。「競争からチームが強くなると思っている。競争を激しくするのが俺の仕事だから」と基本方針を再強調した。

 この日は早朝の飛行機で沖縄入りし、その足で新しくなった宜野座のキャンプ施設を視察した。「誰が出てくるんやろう、って。それが楽しみ。めっちゃ楽しいやん。阪神ファンみたいな気持ちになるよ」。4番候補のマルテら、この日が初対面だった新加入の助っ人勢にも意図は伝わったはず。激アツのキャンプを思い描き、全ポジションのバトルに着火した。(長田 亨)

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