【楽天】内田靖人がサク越え37発 浅村絶賛「山川にも負けない」

スポーツ報知
フリー打撃と居残り特打で計37本のサク越えを放った内田

 最下位からの巻き返しを狙う楽天が1日、沖縄・久米島でキャンプイン。内田靖人内野手(23)が、驚がくのパワーで度肝を抜いた。フリー打撃で約60スイング中18本、居残り特打では約60スイング中、19本と合計37本のサク越え。追い風の中ではあったが、同組で練習した浅村栄斗内野手(28)がその力を昨季の本塁打王、西武の山川穂高内野手(27)に例えるなど好発進した。

 鋭く舞い上がった打球がバックスクリーンへ突き進む。内田が放った打球は逆風を切り裂き、バックスクリーン最上段を直撃した。ラスト30スイングからは3連発も披露。風向きが変わりほぼ逆風だった居残り特打でも19本のサク越えをマーク。「いい感じでバットが振れている」とうなずいた。

 午前中のフリー打撃では、瞬間最大で10メートル近い追い風にも乗せて、合計18本のサク越え。この日の最長不倒は、左翼に設置された防球ネットを軽々と越える推定飛距離135メートル弾だった。これには、内田と同じ組で打撃練習を行っていた浅村も驚きの表情を見せた。

 今季西武から移籍した昨季の打点王(127打点)が力を認めた。「本当にいいバッターがたくさんいた。内田は特に。山川にも負けないんじゃないですか」と浅村。昨季本塁打王(47本)に輝いたかつての同僚の名前を挙げ絶賛した。

 昨季、自己最多の12本塁打を放った23歳は、浅村から「どんなバット使ってるの」と質問されたことを明かし「うれしいです。山川さんと、ホームラン王争いができるようになれたら。打率を求めてやると、小さくなって持ち味もなくなる」と闘志をみなぎらせた。

 三塁を争うことになる、今江年晶内野手(35)が右目の異常によってキャンプの合流を見合わせた。強力な“ライバル”が不在の間に、少しでもアピールを続けたいところだ。内田は「昨年もキャンプでは調子が良かった。調子に乗らないようにしたい」と気を引き締めた。昨季、5年目で初の開幕1軍を果たした和製大砲が慢心することなく準備を続ける。(高橋 宏磁)

 ◆内田 靖人(うちだ・やすひと)1995年5月30日、福島・いわき市生まれ。23歳。中央台南小3年から「常磐軟式野球スポーツ少年団」で野球を始め、6年で全国優勝。中央台南中では軟式野球部に所属。常総学院に進み、1年春からベンチ入りし、同年秋からレギュラー。高校通算37本塁打。13年、ドラフト2位で楽天に入団。昨季は自己最多の58試合に出場し打率1割9分8厘、12本塁打。185センチ、86キロ。右投右打。 

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