【阪神】糸井嘉男「エグい打撃」で54スイングサク越え13本

スポーツ報知
糸井は大きく右足を上げる打撃フォームでフリー打撃に臨んだ(カメラ・豊田 秀一)

 阪神・糸井嘉男外野手(37)が1日、沖縄・宜野座キャンプ初日から「エグい打撃」を披露した。ランチ特打では、巨人・丸をほうふつとさせる新フォームを試しながら、中堅から右方向へ54スイングで13本のサク越え。「全然。(仕上がりは)ゼロや」と、嘆いたが弾道はケタ違いだった。

 まるで巨人・丸のようだった。バットを上下させ、足を強く上げて引っ張ると、打球は一瞬でスタンドに飛び込んでいった。「2年連続MVP男」の要素を取り入れた豪快なスイングで、スタンドから喝采を浴びた。

 見守った浜中打撃コーチは、驚くばかりだった。左打者にとって、本拠地・甲子園特有の浜風は何よりの強敵。それでも「きょう見る限り、3割30本いけると思います。パワーありますし、浜風は関係ない」と断言した。ブルペン視察で、直接見ることはなかった矢野監督も「ヨシオもエグかったと聞いている」とニンマリだった。

 糸井は、昨年3月には巨人、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏(ヤンキースGM付特別アドバイザー)の“ゴジラ打法”を取り入れた。ユーチューブで研究し、下半身がどっしりと安定した形を目指した。その結果、昨季は右足ひ骨骨折などで119試合の出場ながら打率3割8厘、16本塁打、68打点。プロ16年目もさらなる進化を目指す。「イメージや、イメージ」と多くは語らなかったが、何事も積極的に取り入れるのが“糸井流”だ。

 FAで阪神移籍後は、2年連続で戦線離脱を経験。今季は全試合出場と「ワッショイ」(矢野監督の胴上げ)を目標にキャンプインからアクセル全開。超人が丸打法を完成させれば、最下位からの逆襲は間違いない。(嶋田 直人)

 ◆糸井の過去2年のキャンプ初日

 ▽2017年 「右膝関節炎」のため別メニュー調整。座ったままのティー打撃で、最後の5スイングは立ってスイング。「まだまだです」

 ▽18年 フリー打撃の60スイングで17発のサク越え。「(去年はリハビリで)プールやったから」

野球

×