【DeNA】ドラ1・上茶谷、ブルペンで全球直球…昨年ドラ1・東に重なる「考える力」

スポーツ報知
ブルペン投球を行った上茶谷

 DeNAのドラフト1位・上茶谷大河投手(22)=東洋大=が3日、沖縄・宜野湾キャンプでブルペン入りし、43球を投げ込んだ。キャンプ2度目だが、全球直球と独自の調整法を披露。10球連続ストライクから始まるなど制球力も見せつけた。DeNA担当2年目の岸記者は、新人ながら考え練習に取り組む姿に昨年のドラフト1位・東を重ね合わせた。

 最後まで変化球は投げなかった。外角低めを中心にオール直球で43球。2度目のブルペンだけに、並のルーキーなら変化球を交え首脳陣にアピールするのが普通。封印は異例だが「実戦も先なので焦って変化球を投げる必要はないと思った。直球を磨いていかないといけない」。指示ではなく、自らの考えで決めたことだった。

 この言葉を聞いて、昨年のドラフト1位・東を思い出した。東は初日、ブルペンの予定がなかったが、急きょ「確認したかった」と要望し、午後に一人で入った。その後も随所に独自の調整を見せた。5月に入り、筒香から「おまえは考えて野球をやっている」と声をかけられ自信も増し、新人王にまでたどり着いた。

 上茶谷も、与えられたメニューをこなすのではなく「考える力」があるのだろう。三浦投手コーチも「いい球を投げている。1年目は飛ばしがちだけど、しっかり段階を踏んでやっている」と姿勢を評価した。

 制球力も見事だ。初めて審判をつけての投球は10球連続に始まり、全43球中34球がストライク。それでも「プロのゾーンは狭い。真ん中に集まっていたので全然ダメ」と首を振る。登板後には捕手の嶺井と話し「右の内角が課題」と再認識したという。東と同じ道を進めるか、上茶谷の今後が楽しみだ。(DeNA担当・岸 慎也)

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