【広島】ドラ２島内、ナチュラルなカットで空振り奪取「打者はイヤかな」

　広島のドラフト２位・島内颯太郎投手（２２）＝九州共立大＝が５日、フリー打撃に初登板。練習生のサンタナを相手に全て直球で４０球を投げ、３５スイングでヒット性９本（うちサク越え１本）、空振り１球という好内容で開幕１軍入りへアピールした。

　オール直球なのに空振りを取ったのには理由がある。ナチュラルなカットボールだ。「外いっぱいを狙ってカット気味になりました。あれはあれで打者はイヤかなと思います。リリースまで（縫い目に）しっかり指をかけようとすると、少し引っかかって、そうなるんですよ。でも無理して直そうとも思いません」とニヤリ。外角低めに滑っていく軌道でボールゾーンへと変化する球は大きな武器になりそうだ。

　高めの球ではポップフライの山を築いた。「高めの真っすぐで詰まらせるのが自分の売り」と最速１５２キロの本格派右腕。新人王を目指す即戦力が、看板通りの投球を見せつけた。