【ヤクルト】移籍組の寺原隼人&高梨裕稔がキャンプ最多の投げ込み 先発ローテ奪取に猛アピール

スポーツ報知
ヤクルト・寺原

 昨季限りでソフトバンクを戦力外となりヤクルト入りした寺原隼人投手(35)と、日本ハムからトレード移籍した高梨裕稔投手(27)が、浦添キャンプ第2クール初日となった6日、ともにキャンプ最多となる100球超の投げ込みを行った。

 寺原は直球とスライダー、シュートなどを交えながら114球を投げ込んだ。キャンプを前に首脳陣から先発要員としての調整を指示され、「うれしかった」というベテラン。昨年は先発登板がなく、規定投球回到達もオリックス時代の11年が最後だけに、「長いイニングを投げられるように肩のスタミナをつけたい」と意気込む。今後も100球以上の投げ込む日を多めに設定する方針だ。

 また、この日は室内でマシン打撃にも挑戦。DHのないセ・リーグでのプレーは横浜(現DeNA)に在籍した07~10年以来だけに「楽しいです」と笑顔を見せると同時に「まずはバントをしっかりできるようになりたい」と、先発として打席に立つケースに備えて練習を重ねていく。

 一方の高梨は直球を中心に115球。プロ3年目の16年に10勝2敗で新人王を獲得も、以降は7勝、5勝と伸び悩んでいる右腕は「自分の武器は真っすぐ。もう1回、いい真っすぐを投げられるようになりたい。腕が横振りになると持ち味が出ない。縦振りになるように意識している」と巻き返しに燃えている。

 新天地でのスタートにも「自分は人見知りなので心配でしたが、みんなが話しかけてくれていい雰囲気。おかげで野球に集中できてます」とニッコリ。

 昨年、ヤクルトの規定投球回到達と2ケタ勝利は、いずれもブキャナン1人だけ。先発ローテの確立がV奪回のテーマだけに、移籍右腕コンビにもチャンスは十分にありそうだ。

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