【楽天】新戦力〈2〉ドラ2太田、正捕手へ強肩強打&巧リードアピール

スポーツ報知
フリー打撃で快音を響かせた太田。正捕手争いに挑む

 扇の要にふさわしい。ドラフト2位の太田光(22)=大商大=はこの先何年も、チームの中心になり得る存在だ。遠投115メートルの強肩から、正確な送球を繰り出す。広陵高時代は4番を任され、大商大4年の春には関西六大学リーグで打率5割2分2厘をマークし首位打者に。さらに投手の持ち味を生かす巧みなリードで、チームを8季中6度も、同リーグ優勝に導いた。

 勤勉な性格も、捕手向きだ。キャンプ初の休日となった5日、太田は新人恒例の島内観光を終えると、午後からは久米島野球場に向かった。1軍スタートとなった新人6選手の中ではただ1人、午後の“半休”を返上し送球練習を繰り返した。「トレーナーとも相談して投げる練習をしました。実戦でしっかりプレーできるように準備したかったので」と淡々と語った。

 第2クール初日の6日は、ブルペンでエース・則本昂大投手(28)の球を捕球した。間近で見守った平石洋介監督(38)は「太田が受けて、則本も褒めてました。『キャッチングがいい。投げやすかったです』と言っていたのでね。プロではまだ(捕球の)技術が落ちるところはあるけど、いいものは持っている」と期待を込めた。太田は「捕手は一つしかないポジション。そこを奪えるように」と静かに闘志を燃やした。1年目から正捕手争いに加われるか。

 ◆太田 光(おおた・ひかる)1996年10月14日、岡山・倉敷市生まれ。22歳。小学2年から西浦少年野球団で野球を始める。中学時代は倉敷ドリームボーイズに所属し、2年時に春夏、3年春に全国大会出場。広陵高では2年夏からベンチ入り。3年夏に甲子園出場し1回戦敗退。大商大では1年春から正捕手。関西六大学リーグでチームを6度も優勝に導いた。175センチ、70キロ。右投右打。

野球

×