【広島】床田、シート打撃で猛アピール!緒方監督も「先発枠で期待」

スポーツ報知
シート打撃に登板した広島・床田

 広島の3年目左腕・床田寛樹投手(23)が7日、宮崎・日南キャンプでシート打撃に登板。打者6人を1安打に抑える好投で、ローテーション入りへ猛アピールした。

 スタートから野間、鈴木を直球で打ち取ると、続く練習生・サンタナを空振り三振に仕留めた。2ストライクに追い込んでから外角高めに直球を見せ、続くチェンジアップで空を切らせた。わずか15球でマウンドを降り「(サンタナへのラストボールは)もうちょっと外角に逃がしたかったんですが、自分的には結構良かったです」と手応えを得た様子だった。

 ルーキーイヤーの2017年、いきなり開幕ローテ入りし、4月12日の巨人戦(東京ドーム)でプロ初勝利を挙げた。しかし、同月19日のDeNA戦(マツダ)で左肘の違和感を訴えて緊急降板。そのまま登録を抹消され、7月に左肘の内側側副じん帯再建術(トミー・ジョン手術)を受け、シーズンを棒に振った。昨年8月に2軍で復帰したが、1軍復帰は果たせずにシーズンを終えた。

 1年以上のリハビリの間に取り組んだのは肉体改造だった。下半身をいじめ抜いて、体重は入団時の70キロから、現在は86キロまで増加。「スピードガンの数字は変わらないんですが、真っすぐが力強くなったと思います」。けがの功名でスピンの効いた快速球を手に入れた。

 緒方孝市監督(50)も「術後の不安がない。どんどん(強度を)上げてほしい。左腕なので特に先発枠で期待している選手です」とゾッコンだ。もちろん床田自身も「先発で長いイニングを投げたい。(この日のように)低めを打たせれば球数が減って長いイニングを投げられますからね」と笑顔。4連覇を目指す広島に力強い“新戦力”が加わった。

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